それぞれの願い

柚木現寿

それぞれの願い

俺はスンスンと鼻を鳴らした。

冷たい身を切るような風はいつの間にか身体を優しく包み込むような暖かな風に変わっている。その風に乗って微かに甘い花の香りがした。


ああ、俺はまた辛く厳しい冬を乗り越えることができたのだ。

この風を全身で感じられる喜びで思わず跳び跳ねたくなる。


 大げさだと笑うやつもいるだろう。笑いたければ笑えばいい。

だが俺のように路上生活をする身にとって冬は寒くて凍死しかけるし、食べられる植物や生き物は少ないし、それはそれはつらい季節なのだ。

生ごみが腐りにくいというのは唯一の利点だが、最近はゴミの管理もしっかりされているのでそれを漁るのは容易ではない。


 それに路上生活をするやつらにも縄張りはある。自分のテリトリー内にうまいことゴミを漁れるエリアがあればいいが、生憎と俺のテリトリー内は厳重管理地区だ。

隣のエリアは若者が多く、ゴミの管理も緩いのにと何度恨んだか。

自由な生活は好きだが、この季節だけは暖かい家に住んでいるやつらが羨ましくなる。


 だがそれはあくまで冬の間だけの話し。

草木が芽生え、沢山の命が生まれる春がやってきたらこっちのものだ。

窓際に置かれたベットでスヤスヤと眠るやつを横目に俺はニッと笑う。

お前もたまには外に出てきたらどうだ?


 鍛え上げられた嗅覚と俊敏さで獲物を狩り、粗食する。そして疲れたら春の風を感じながら眠る。最高に贅沢な季節を満喫できるのに。


 ……とはいえまだ春を迎えたばかりだからか虫も植物も小さくとても腹を満たせるレベルではない。


 急に現実に戻って腹がぐうっと派手な音を立てた。


 俺だってお前を満たしてやりたいがこればっかりは自然と共に生きている限り仕方がない。


「あれ、見かけないところに出ちまったな」

 考え事をしていたせいかふと気づけば周りには知らない建物。

 昔ながらの高い塀に囲まれた日本家屋が多い。

「こりゃ隣町まででちまったか。ここいらに住み着いているやつらに見つかる前に戻らねぇとな」


 帰る方向のヒントを見つけられればと俺はピョンと身軽に塀の上に飛び乗る。

「あ」

 そう声を上げたのは俺か、それともその敷地内、開け放たれた縁側に座った彼女か。

 おそらく同時だったのだろう。

 お互いの目が、確かにお互いの姿を捉えた。


 反射的にピタッと動きを止めた俺に彼女は「こんにちは」と微笑んだ。

 その姿に別の人間の影が重なって見えてドクリと心臓が嫌な波を打つ。


 まだ、彼女はこちらを見ている。

 どうするべきか。一瞬の隙をついて逃げるしか……。

 彼女を警戒しながらじりじりと後退する。

 その時――。

 ぐぅぅ……!

「あ」

 先程よりも大きな腹の音が沈黙の空間を切り裂いた。

 その音は離れた場所にいる彼女にも聞こえたのか声を出して笑っている。

「あはは!お腹の音大きいー!」

「う……」


 あれだけ警戒していたのに面目が丸つぶれだ。

 最早彼女を直視できない。

 彼女はまだ笑っている。

 いつまで笑ってるんだ!もうそれ以上俺を辱めないでくれ!


「クスクスッ。ほらこっちにおいで。何か持ってきてあげるから」

「え?」


 何か、持ってきてくれる?

 食べ物か?

 条件反射で俺は塀を降りると縁側の前に座っていた。

 プライドなんてものはすぐには捨てた。

 

 仕方ないだろう。誰だって食欲には勝てない。

 何が出てくるんだろう。ツナかな?味噌汁かな?

 ああ、贅沢なんて言わないさ。残り物だって構わない。


 彼女はすぐに白い皿を片手に戻ってきた。

「あら、お行儀がいいのね。はいどうぞ」

「ああ、すまん――な……」

 目の前に置かれた皿の中身に俺は固まった。

 わずかに甘い香り。雲のように白い液体。

 これは、間違いなく牛乳だ。

 牛乳――。腹が減っているときに牛乳?

 お前は飲み物で腹が満たされるのか?

 俺は満たされない!これは飲み物だ!

 だがめったに飲めるものではないのでありがたくいただく。


「――うまい!」

 腹が満たされないとは言えやはり美味い!

 牛乳を飲んだのなんて何年ぶりだろう。

「おいしい?よかったー」


『おいしい?――?』

フラッシュバック。


「――っ」

 ああ、また懐かしいあの人が記憶の中で俺を呼んでいる。

 彼女がどことなくあの人に似ているせいだろうか。

 もう思い出すこともなくなっていたのに。


「――うまいよ。さんきゅー」

 一気に飲み干してしまった皿を綺麗に舐めとる。これが俺の最大限の意思表示だ。

 しかしこれだけ贅沢なもの飲んだらもう池の水なんて飲めないぞ。

 しまったな――。


「ぎゃ!」

 思考を巡らせていたら背中をスッとさすられて思わず変な声が漏れた。

「あ、ごめん。かわいかったからつい」

 俺の過剰な反応に驚いたのか、背中を撫でた手を中途半端に宙に浮かせた彼女が悲しそうな顔をしている。


 俺か?俺が悪いのか?

 目を合わせたまま、お互いの間に不自然な沈黙が落ちる。


「はあ……」

 仕方がない。ちょっとだけなら触らせてやるか。

 牛乳、貰ったしな。礼はしないと。

 俺はそろそろと彼女に近づくと背を向けて座った。


「え?……触ってもいいの?」

「ちょっとだけだぞ」

「ありがとう!」

 恐る恐るといった様子で彼女が背中に触れてくる。

「……礼を言うのはこっちのほうだ」

 牛乳も。

 背中を撫でる優しい手付きも。

 何もかもが懐かしい。


「ハッ……!」

 俺は一体何をやっているんだ。

 危うく絆されるところだった。

 脱兎の如く駆け出し、そのままの勢いで塀に飛び乗る。

 背後を振り返ってちらりと見た彼女は驚いた顔をしたあと「またね」と笑った。





「あー!もう!なんでまたここに来ちまったんだ俺は……」

 数日も経たないうちに俺はまた彼女の家を訪ねていた。


 だがわかってほしい。路上生活をしていては絶対に飲めない極上の牛乳。

 あの味を覚えたらもう汚い水なんて飲んでいられないんだ。


 塀に上って中の様子を窺う。

 窓は開け放たれていたが縁側に彼女の姿はなかった。


「なんだよいねぇーのか」

 がっくりと肩を落とす。

 あわよくば今日も牛乳を恵んでもらおうと思っていたのに。


「はぁ……」

 仕方がない。目的の物を貰えないのなら長居は無用だ。

 この辺りを縄張りにしているやつらに見つかったら厄介だからな。

 俺だって無駄な争いで怪我なんてしたくない。


「あれ?この前の子?」

自分の居場所へ帰ろうと背を向けた時、後ろから彼女の声がした。

ハッして振り返ればいつの間にか縁側に立つ彼女の姿があった。

長い髪を春風に揺らして微笑んでいる。


「久しぶり。また来てくれたの?」

「お、おう。ちょっと近くまで来たもんだからな」

「ふふっ。よかったら牛乳、飲んでって。今持ってくるから」

 そう言い残すとこちらの言葉も聞かずに彼女は奥へと消えていく。

「あ、ちょっと――」

 せめて牛乳をねだりに来たわけではないという言い訳だけはさせてほしかった。いや言い訳と言うかそれが目的で来たのは確かなんだが素直に言うのは俺のプライドが許さないと言うか。

 しかしあっという間に姿が見えなくなった彼女に、体裁を保つことは諦めて庭に降りる。


 この前と同じように縁側に上がり込んでちょこんと座るとおとなしく彼女が戻ってくるのを待った。

 縁側の向こうには色あせて黄色くなってしまった畳の部屋が広がっている。

 あれは夏になるといい匂いがするんだよな。

 畳の匂いを嗅ぎながらついウトウトしてしまって、そうすると決まってあの人が優しく頭を撫でてくれたっけ。

 記憶の中の人影を探して目を閉じる。


 ああ、ここは似ているな。

 あの人と過ごしたあのあたたかな家と。

 だからなのかここはとても落ち着く。

 やっぱりいいなぁ。優しい人がいる家は。


「はい。どうぞ」

 目を開ければ目を細めて笑う彼女がしゃがみ込んで俺の前に牛乳入りの皿を差し出している。

「これはもうキミ専用のお皿にしたんだよ」

「――ありがとう。いただきます」


 彼女の言葉ひとつひとつが身に沁み込んでいく。

 つい干渉的になって丁寧な言葉になってしまった。

 そんな俺にクスクスと声を出して彼女は笑う。


「おいしい?」

「ああ。うまいぞ。やっぱり牛乳は最高だな」

「そっかそっか。よかった。ねぇ頭撫でてもいい?」

「……飲み終わったらな」

 今は牛乳に集中させてくれ。そう言ったのに彼女は無視して頭を撫でてきた。

「こら!後でと言っただろう!」

 キッっと睨みつけても彼女は楽しそうに笑うばかりで撫でるのをやめない。

 俺の思いは伝わりそうもないので仕方なく無視して牛乳を飲み干すことに集中する。


「可愛いなぁ。キミがうちの子になってくれたらいいのに」

「生憎と俺は自由な生活が気に入ってるんでな。どこかに落ち着くつもりはないぜ」

「あ!そうだいつまでもキミじゃあ呼びにくいし、名前つけよう。何がいいかなぁー」

「おいこら俺の言葉を無視するな」

 少し大きく抗議の声を上げてみるが相変わらず彼女は無視してひとりであーでもないこーでもないと声に出しながら思案している。

 いっそ清々しいまでの無視に俺は諦めてすべての言葉を溜息と共に吐き出した。


「なんか昭和っぽい顔してるし……太郎でいっか!」

「昭和っぽいってなんだ!俺は平成生まれだぞ!しかも太郎でいっかって適当に名付けやがってよくねーよ!だせーよ!それに俺には――!」

 俺には、ちゃんとした名前があるんだ。


 もう誰も呼んでくれないけれど。

 大切で、大好きな名前があるんだ。

 

 だけどわかってる。いつまでも過去を引きづっているわけにはいかない。


 だから。


「……っ。もう、太郎でいい」

 誰かが必要としてくれるなら。俺の事を呼んでくれるなら。


 だってやっぱり俺は誰かの側にいたい。誰かの側で眠りたい。


 ああ、認めるさ。俺は強がってた。

 本当は自由な生活をしてても夜に怯えることなく安心して暮らせる家が欲しい。

 1日中歩き回ってようやく飯にありつけるような生活なんて嫌だ。飢えの心配もしなくていいそんな生活に戻りたい。


 それにやっぱりひとりは寂しい。

 どうして俺は追い出されたんだろう。

 どうしてあの人の側にはいられなかったんだろう。


 あそこに戻ることが叶わないのなら、せめてここにいたい。ここの家に住まわせてもらえないだろうか。


「あの――」

「香織」

「――!」

「またその猫来てるの?居つくようになるから餌をあげちゃダメって言ったでしょう」

 唐突に見知らぬ人間が現れて俺は瞬時に逃げの態勢を整える。

 廊下の奥から現れたのは小柄な女性。短い髪にはちらほら白いものが見える。

「お母さん。いいじゃない可愛いし。このままうちの子にしない?」

 どうやら彼女、香織の母親らしい。

 母親は香織の言葉に思い切り顔をしかめている。

「嫌よ。それに香織はもうすぐこの家を出ていくのに無責任なことを言っちゃいけないわ」

「え――」


 家を出ていく……?


「だからこそだよ。お母さんひとりじゃ寂しいでしょ?」

 ニコリと香織が微笑む。


 ちょっと待ってくれ。お前はこの家を出ていくのか?

 だったらどうして優しくしたんだ。

 夢を見させたんだ。

 一度触れてしまえばもう忘れる事なんて出来ないのに。

 失えばまた、苦しくなる。

 思い出があたたかければあたたかいほど、ひとりの夜は寒く寂しい。

 その苦しみをお前は俺に与えるのか。

 

 あの人のように――。


「――お前は、残酷なやつだ」


 ……いや、俺が甘かったんだ。

 もう甘えられる人なんていないのに、香織を信じてしまったから。

 心を許してしまったから。


「どうしたの太郎そんな声出して。もしかして寂しいの?」

「……寂しくなんてない」

「大丈夫だよ。お母さんが太郎を大切にしてくれるからね」

「太郎?あんた名前つけちゃったの?駄目じゃない。だから情が移るのよ」

「いいじゃない。うちの子になるんだもんねー?」

「だから私は反対――、あ」


 俺はたまらず家を飛び出した。

 もうここへ来るのはやめよう。つらくなるだけだ。


 揺らぐな。甘えるな。


 俺は、ひとりで生きていくしかないんだ。





 苦しみから、悲しみからただ逃れたくて。走って走って走り続けた。


「その結果ここにたどり着くって、俺相当心が弱ってるのかもな……」


 ついつい自虐的な笑みを浮かべてしまう俺の目の前には草が多い茂った空き地。家と家の間にぽっかりと空いているこの空間にも少し前までは小さいながらも立派な家が建っていた。


 その家が俺の住んでいた家だ。


 子供がみんな独立していき、旦那が死んで、その家には俺と彼女だけが残された。

 俺は毎日編み物をする彼女の膝の上で眠り、彼女はそんな俺の背中をそっと撫でてくれた。


 穏やかで、ゆっくりとした日常。

 けれどそれはある日突然終わりを告げる。


 彼女が友人と他愛もない雑談をしていた時、急に倒れ込んでしまったのだ。

 俺は何があったのかわからなくて彼女に寄り添うことしかできなかった。

 すぐに救急車がやってきて彼女は慌ただしく運ばれていった。


 ――そして二度と戻らなかった。


 彼女が今どうしているのか俺にはわからない。

 俺はしばらくして家を追い出され、難しい顔をした彼女の子供たちによって家に戻ることを許されなかったからだ。


 それから数か月もしないうちに家は取り壊され、ただの空き地だけが残った。


 彼女はどうしているのだろう。編みかけのマフラーは完成しただろうか。

 薬を飲み忘れてはいないだろうか。


 そんな風に彼女を待ち続けて何度季節が巡っただろう。

 いつしか俺は彼女を待つことをやめてしまった。

 外では食糧確保も必死だ。1日1日が命懸けで、過酷だった。

 生きていくので精一杯。


 それに、もう彼女は俺を迎えに来たりはしないだろう。

 彼女の子供たちも姿を見かけることがなくなった。きっと俺を置いて遠くに引っ越してしまったのだろう。

 引っ越しで俺たちが切り捨てられるのはよくあることだ。似たような境遇のやつは結構いる。

 俺もそこに仲間入りしただけの話だ。


 悲しくない。寂しくない。

 ずっと自分に言い聞かせてきた。

 戻らない過去にすがってもつらいだけだから。


 でもどうしてだろう。


 ずっと痛みが消えない。

 彼女の事を忘れられない。

 どうして俺は、置いていかれてしまったんだろう。


 あの穏やかな日々に戻りたい。




 いつの間にか眠っていたようだ。

 草むらの中で目が覚めると、空はすっかりオレンジ色に染まっている。

 くわぁっと身体を伸ばすと同時に腹が鳴る。

 ああ、寝床に戻る前に何か食べないと。


「あれ、太郎?」

「?」

 草むらを抜けると背後から声をかけられた。

 振り返った先には買い物袋を手から提げた香織の母。


 なんだかんだ言って太郎が定着している。

 戸惑う俺にお構いなしで母親は俺が出てきた草むらに目を向けた。


「ここ、渡辺さんのお家ね。もうすっかり荒れ地になって……。ここに住んでたおばあちゃんにね、私とっても良くしていただいたのよ。亡くなられて暫く経つけど、寂しさはずっと消えないわね……」

「――」

 スッと心臓が冷えた。


 全身から温度が消えていくような感覚。


 あの人が、亡くなっていたなんて。


 死ぬのは俺が先だと、そう思っていたのに。


「そういえばおばあちゃんと一緒に住んでた子、シマって言ったかしら?あなたシマ

に似てるわね」


 ドクン――。


 それは大切な名前。

 もう誰も呼ぶことのない俺の名前。


 ザザッと頭の中を砂嵐が通り過ぎていく。


 それからあの人の笑顔。

 優しい手つき。

 俺を呼ぶ声。


 まるでつい昨日のように思い出す。

 大好きなあなた。


 もう迎えには来ないと諦めていた。あの気持ちは嘘だった。

 本当は焦がれて焦がれて、今すぐにでも会いたかったのに。

 でもとっくにあの人は手の届かない所に行ってしまっていたんだな。


 ふわっ……。


「え――?」


 背中を撫でられる感覚。まさか彼女が戻ってきてくれたのか――。


「あ……」

「大丈夫?」

 香織の母親がしゃがみ込んでいる。

 優しく背中を撫でてくれていたのはこの人だったのか。

「なんだかとても寂しそうだったから」

「……そうか」

 そう声を出すのが精一杯だった。

 なぜなら彼女の手はあまりにあたたかく、気を抜けば泣いてしまいそうだったから。


 俺は大切にしてくれた人にありがとうもさよならも言えなかった。


「――っ」

「太郎。お前、うちの子になる?」

「え――」

「あれからずっと考えてたんだけどね。香織が出ていっちゃうと私ひとりであの家に住むことになっちゃうし、やっぱり寂しいなーって。でも簡単なことじゃないってわかってるから悩んでて……」

「……」

「でも今決めた。一緒に暮らそう」

「どうして」

「やっぱりひとりは寂しいからね。太郎はどう?」

「――寂しいよ。俺も、寂しい。ひとりは嫌だ」

「……一緒に帰ろうか」

 返事を聞かぬまま母親が俺を抱き上げる。


 俺はその肩に顔を押し付けた。


 全身に血が通っていく感覚。

 こんな感覚を俺は知らない。


「これからよろしくね、太郎」

 ああ、俺には新しい家族ができたんだ。

 あの人を失って、また大切にしたい人ができた。

 この気持ちをどう言葉にすればいいんだろう。

 言葉にできない思いも伝わればいいのに。

願いを込めて俺は鳴いた。

「ニャー!」

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