もう1人の先輩

プ「ふぅ~……ちょっと休憩ね!」

練習には休憩がつきものね……。私も疲れちゃうもの。

コ「はぁ、疲れた」

ジェ「お水飲みましょう」

フ「フルルはじゃぱりまん食べる~。」

グ「グエ~。」

イ「というわけで外に行こうぜ……え?」

みんなが外に行く時、イワビーが何かに驚いた。


やがてみんなは静かになった。

えっと……私は出入口の方を見てないのだけど……

一体何が……


ジャ「よっ!」

プ以外「「「「うわぁぁぁぁぁ!ジャイアント先輩!」」」」

プ「えぇ!?ジャイアント先輩!?」

私も出入口の方を見て驚いた。

ジェ「驚かさないで下さいよー!」

ジャ「シッシッシ、悪かったな♪」

全然反省していないようだけどね……。

?「す、少し反省したらどうかしら?」

イ「そうだ!プリンセスの言う通りだぜ!」

プ「え?私何も言ってないわよ?」

イ「え?」

確かに口調は似ていたけど、今の声はもっと落ち着いているもの……。

ジャ「あ、そうそう、今日は今の声の主を紹介しようとしたんだ!」

フ「え~?誰~?」

ジャ「入ってきていいぞ!」


?「……あ、どうもこんにちは。」

フ「誰~!?ペンギンかな~!?」

確かに衣装はペンギンね……。


フ「フルルが何のフレンズか当てるよ!じっちゃんの名にかけて!」

?「何か聞いたことあるわね」

フ「真実はいつも1つ!」

?「それも聞いたことあるわね」

フ「神のものは神に!」

?「カエサルのものは……って何言わせてるのよ!もうすぐ終わっちゃうやつね!ってか私犯人じゃないしトリック返しされたくないしそもそも事件起きてないし!」

ツッコミ大変そうだなぁ……。


プ「……で、あなたはペンギンなの?あはは。」

可哀想だからフォローしてあげよう……。

オ「ペンギンよ。今はもう『オオウミガラス』。この名前で呼ばれているわ。」

ジャ「というわけでもう1人の先輩、『オオウミガラス』だ!」

オ「『オオウミガラスさん』とでも呼んでね。」


もう1人の……先輩……。


ジャ「私からは以上だ!」

オ「えっと……なんか私に質問があれば。」

コ「あ、がんそペンギン?ってどういうことですか?」

オ「私、もともとペンギンって呼ばれていたんだけど……でももう絶滅してしまったの。ペンギンよりはパフィンに近い分類って聞いたことはあるけど、それでもがんそペンギンは私よ。」

絶滅……。

ジャイアント先輩と同じってことね……。

コ「……寂しい?」

オ「……んーん!たまに物思いにふけることもあるけど、私はみんなと一緒だから寂しくない!」

……でもちょっぴり寂しそうね。

オ「あ、帰る時間ね!ジャイアント、帰りましょう!」

ジャ「ああ!じゃ、みんな、またな~♪」


……。


プ「……絶滅したことめちゃくちゃ根に持っているわね」

イ「まあ、アイツに楽しい思いさせてやればいいんだよ!」

プ「……そうね。」

私、オオウミガラスさんに会った時は楽しい会話を交わそうと、そう思ったわ。

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