異世界転生家族

 頭の中にたまったプロットを吐き出さなければやってられない。今書いているのが書けなくなってしまう。


 密室殺人に言えることだが、わざわざ密室を作る必要もないのに密室を作るバカがいる(ってミステリー作家の人が言ってました!)。

 そもそも密室殺人自体が謎を深めている反面、そのギミックさえ解けてしまえば『犯人はキミに決めた!』状態になってしまうので、『さあ、このパズルを解けばボクが犯人だってわかるはずさ』と言っているようなものなのだ。まあ、すっごく端的に言っちゃったけど、密室なんて雪山のペンションとかの閉鎖空間でしか使えないのだ。犯人が限られている中で犯人はお前だ、というやつ。まあ、密室にしている時点で、被害者を殺せば真っ先に疑われる人物か、その疑われる人物に罪を擦り付けようとしているかに限られるし、そもそも誰でも入れるところで――とかいう誰でも殺せる状態の方は実は逃げ場がある。密室ってのは、数学の数式で、非密室は国語の問題だから、数学の数式の方が答えがはっきりわかって採点者も楽なのだ。

 だからといって、自殺して、疑われるやつに罪を――とか、実は語り手である私が犯人――とかはもう十分やっちゃってるんで、いらないっす。むしろ、駄作覚悟で幽霊が犯人とか、実は宇宙人が――とかの方が笑えて面白い。


 で、なにが言いたいかでしたね。

 竹内緋色は異世界転生に否定的なのだけれど、その理由として、何故異世界転生しなければならなかったのか、が説明されてなかったりするからである。それは終盤になって明かされるんです、ってのでもいいけど、竹内緋色的に自己で両足を失ってもう最悪だから転生しよう――で始まった方が好き。そして、異世界で色々な人に出会って、自分を見つめ直して、そして、死ぬ直前に戻って――だったら納得なのだ。成長がある。

 多分、なろう系や異世界転生が批判されるのはその成長がないからではなかろうか。ステータスアップでレベルがフルマックスだぜ、ってなっても精神が子供のままだから、キッズとか言われてしまう。いや、別に批判じゃなくて、こうだったら面白いねーという感じ。


 じゃあ、竹内緋色はどうするのって?

 最近考えた異世界転生ものは、一家で転生しちゃいます。そして、そこで繰り広げるコメディ。さっきまで批判してたっぽいのと一緒で成長がないって?この世の誰よりもキッズな竹内緋色にそんな成長もの、書けるかってーの!


 主人公

 一家の長男。

 金髪オッドアイの王子様。世界中を旅してチート能力で英雄と呼ばれているけれど、無関心。結果的にそうなっちゃっただけだけど、剣の一振りで戦争を終わらせちゃうほどの化け物。時折何かに熱中する。


 妹

 一家の長女。

 大魔女の幼女になってしまう。色々とすごい魔法とか使える。結構活発で社交的だけれど、一定周期で引きこもる。家族はいつものことか、という感じ。口癖は『AMAZONが欲しい』


 母

 褐色の肌の露出が激しい系の美女。転生のせいで息子と同じくらいの年齢になる。

 世界中に名を馳せる暗殺者集団の女王。身体能力は息子に匹敵する。そこそこ自由奔放でやらかすけれど、トラブルメーカーではない。家族に迷惑がかからない程度の無茶苦茶をする。


 父親

 一万年生きたオーク。魔人。現魔王。

 人の下について仕事するのは得意だが、上に誰もいないと急にだらけるタイプ。彼の怠惰のおかげで世界は滅びてない。

 デブなオークの外見で家では働かず、ゴロゴロしている。言われたことはやる。その姿は休日まっしぐらのお父さんという感じだが結構癒し系。

 満月の夜に姿が人間に変わる。銀髪の超美青年だけれど、中身は無気力なお父さんなのである。



 うん。なんとなくテンプレっぽいぞ。

 きっと似たようなのを誰かが書いてるだろうからいいや。竹内緋色はこうやって書いてしまうと全部すっかり忘れるので。


 以上、竹内緋色でした!

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