さめざめと泣く夜ってあるじゃん

うん。さめざめってなに?

冒頭からぶっ潰してくれる竹内緋色です。


さて。原稿用紙で書いている作品が43枚に到達して、目標の200枚まで1/5になったわぇだけれど、まだやっと、起承転結の起が終わったところ。順調なのかも知れないが、大幅にオーバーする可能性がある。

物語ってのは基本的に始まりと終わりさえあれば十分で、そこに始めと終わりを繋ぐ辻褄合わせに序破急の破を突っ込んでできるわけであって、私の中のプロットも大元はそんな感じ。そこに、時間あわせで何か以外とどうでもいいエピソードを入れて起承転結とする。

まあ、竹内緋色は大抵最後にしりすぼみになって結が他のエピソードの半分くらいになるわけである。

長編が書けないって人は――みたいなのはみなさんわかっているだろうし、省く。

で、本題ね。

私は独り夜道を歩いているとき、無性に涙を流したくなってしまう。自分が可哀想だからだ。でも、自分自身を憐れんで泣いてやれるのは自分自身だけで、でもそれもできないのが竹内緋色なのだ。竹内緋色を分かっているのは竹内緋色だけ――本当にそうか?

竹内緋色的難解理論を使えば、竹内緋色なんて人格はどこにもなくて、竹内緋色を竹内緋色たらしめているのは竹内緋色の存在を三次元認識によって認識している第三者である。じゃあ、私は一体誰なんだ…

まあ、何が言いたいのかというとだ。ふと竹内緋色の小説の特徴を考えてみる。

まず、ここまで長々と書いたように、無駄に長々とする。今回、主人公も周辺の物理的描写を増やしたで余計に増えた。

次に、まずハッピーエンドはない。なんというか、問題はあまり解決してないけれど、まあいいか、みたいな、そんな感じ。現実ってそんな簡単に何もかも解決できるファンタジーじゃないのよ。多分、夏目師匠の作品の影響やも。

次に、やっぱり、一人称。これにはちょっとしたこだわりがあって、やっぱり、小説には心情描写が欲しいと思うのである。三人称でも仕草などを駆使してできないこともないが、竹内緋色には技術がなく、また、そんな高尚な読み物でもないし、読む方も辛いかもしれない。

第三に、主人公は未熟者である。これはまあ、色々登場人物には申し訳ないが、なんでも完璧人間は主人公にはしにくい。何かが欠けている未熟者が出来事を通して、成長する物語ばかりである気がする。私が思うにライトノベルには、特に中高生向けにはそういうのが必要な気がするのだ。中高生ってのは、人生の選択の時であり、プレッシャーに自分を失って、孤独の中に沈んでしまう。そんな中高生に手を差しのべて、キミは独りなんかじゃないと言ってくれるのが竹内緋色にとってのライトノベルだった。で、竹内緋色はそういうのを目指したりするわけだけれど、人気がないということはそういうのにはなってないのだろう。大抵主人公は心に問題を抱えて空虚になっているしね。

でも、少年と老人としての熟成者との邂逅は古典的花方だと思うのですがね。

あと、気を付けているけれどできていないのが、同じような言葉を続けて使わないことである。例えば――


丸い光の玉は青い湖からせりあがってきた。

丸い光の玉は青い空に上っていった。


こういう2文があるとする。ちょっと露骨だけど、竹内緋色はこうしたいと思う。2文目だけ変えるね。


燐光を纏い怪しく光る、どれほどの大きさかさえ分からない球体は、湖の青に淡い光を反射させながら綿をちぎったような雲の浮かぶ空へと浮かび上がっていく。


これでも、一文の中に光が2つあったり、燐光を纏って光るって、文法おかしいよねと思ったりする。まあ、竹内緋色は文法とか日本語適当で、リズムとか韻で同じ言葉を連発したりするのだ。


竹内緋色の作品はどれも独りよがりのものが多いと自覚している。それは竹内緋色が自己完結型であるのと同時に、個々人の心の中の苦しみを大事にしてあげたいと思うのである。


いつか、あなたの孤独が和らぎますように。

夜道で独り、さめざめと自分を憐れむことがなくなりますように。

人は独りで生まれて独りで死んでいく。でも、人がその人であるためには誰かが必要なんだって。そうCROSS†CHANNELで言ってたよ。


以上、竹内緋色でした!

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