佐切彩夏/崩れ始めるキョウカイ
今世紀最大の二日酔い―世界が終わる、寧ろ終われとばかりに最悪な気分は、どうにか正午辺りには落ち着いた。
朝一で家を出たというのに、散々道草を食い、最終的には食事で二日酔いを解決させた彩夏は、寒くなった懐に格好をつけすぎたと少しだけ後悔しつつも、本当の後悔をせずに済んだと安堵もして―ついにその場所に辿り着いた。
三葉エレクトロニクス――その本社ビルは未来的なガラス張りの巨大なビルディングだった。広告も兼ねているのだろう、頭上に”A.I”の表示のある人々――アンドロイドが立ち並び、飛び交うフロートディスプレイ――左目だけで見える宣伝広告のやかましさに、彩夏は頭痛がしたような気分で片目を閉じた。
情報のない世界。広告も、認識表示もない世界でもなお、そのビルディングは変わらぬ巨大さと美しさを見せて、けれどその足元の景色は一変した。
表示がない。ただのそれだけでアンドロイドと人間の区別がつかなくなる。どれが人間で、どれがアンドロイドか、あるいは全てがどちらかか。
とても人に似ている。見分けもつかないくらいに。けれど左目を開ければ、すぐにまた境界線は確固たるものになる。人とアンドロイドの違いは目に見えるものになって……しかし、彩夏の中の境界線はもう揺らぎ始めてしまっていた。戻せないくらいに、揺らいでしまっている。
襲われている少女を、アンドロイドだと分かっていながら助けた。少し前の彩夏なら助けなかったかもしれない。迷って、最終的に助けたりはするかもしれないが………さっきのように、迷わずに乗り込んでいくことはしなかっただろう。それだけ境界線は揺らいでいて、自分ではどうしようも無かったし、その事をあまり嫌だとも感じなくなっていた。
―――私は、まだ撃てるのか。
不意にそんな疑問を持って、その瞬間に背中側に隠し持った護身用の小さな自動拳銃の冷たさが背筋を這いまわり……彩夏は努めてその思考を捨て去り、ビルの中へと入った。
エントランスにもまた多くの人とアンドロイドがいて、彩夏は見ないように、考えないようにしながら、受付のアンドロイドに問いかける。
「岬京吾はどこに居るの?」
すると、受付は彩夏の顔を認識し、答えた。
「佐切彩夏様ですね。14階でお待ちです。ただ今、案内の者をお呼び致します」
本当に話が通っているらしい。彩夏は努めて、そんな現実的な思考を保った。
……余計なことは、何一つ考えないように。
*
観葉植物――本物の植物かそれともレプリカか、表示があるはずも無く見分けのつかないそれのある部屋。
案内役のアンドロイド――”A.I”と表示された男に案内されたその場所は、どうやら岬京吾の研究室らしいが、同時にどことなく私室の様な観があった。
当然と言えば当然の話だが書類の類はなく、据え置かれたパソコンが一台あるだけであり、機器の類も見られない。部屋の隅には簡易的なキッチンもあり、他に目を引くのは、子供用の玩具やパズル、ぬいぐるみの類だった。
案内役が去った後、彩夏は暫しその部屋……仕事場として整っているが、同時にどこか子供の気配のする、ちぐはぐなその部屋のソファで待たされた。
やがて部屋の戸が開き、車椅子に腰掛けた男が、少女――アルビノの体色をした完璧な美貌を持つアンドロイドに押されて部屋へと入って来た。
白髪の混じった髪、どこかやつれた風貌からは47才と言う実年齢よりも高い年齢の様で、壮年とは思えぬ疲れ切った老人の雰囲気が漂っていた。
「やあ、佐切さんだね。いらっしゃい。待たせてしまったかな」
「いえ………岬京吾さん、ですか?」
確認した彩夏に一つ頷きを返して、少女に押された岬京吾は、ガラスのローテーブルを挟んで彩夏の向かいで止まった。
それから、車椅子を押していた少女が岬京吾の後ろから顔をのぞかせて、悪戯っぽい表情――完璧な風貌のせいで妖艶さが同居した奇妙な笑みで彩夏に挨拶をした。
「こんにちは、お姉ちゃん。愛は見つかった?」
愛――前に顔を合わせた時も問われたその問いに、彩夏は眉を顰める。
「……それ、私が会った個体なんですか」
いくら同じタイプのアンドロイドでも、別の個体ならその質問を持たないはずだ。そう考えて問いかけたのだが……問う内に彩夏は思い出した。あの時、少女のアンドロイドは”私達”と複数形で自身を称していた。
彩夏の問いに、少女は楽し気に答える。
「違うよ。でも、お姉ちゃんは私達と会ったでしょう?」
また、”私達”だ。何らかの手段で情報共有しているのだろうか――そんな疑念に落ち込んで行った彩夏に、岬京吾が助け舟を出す。
「佐切さんが混乱しているよ。順を追って話そう。さあ、シャーリー。お茶を淹れてきてくれないかな」
「はい、お父様」
少女―シャーリーは、どこか気取った仕草で恭しく頭を下げた。
*
ローテーブルには湯気の立つ紅茶が二つ――鼻腔をくすぐる香しさはそれが上等である事を示している。
岬京吾は紅茶を一口含んで、幸せそうな面持ちを横――シャーリーへと向けた。
紅茶を淹れ終えて、一時役目が終わったからだろう。シャーリーは部屋の隅で大きな鋏を手に、何やら絵を裁断していた。
「最近、彼女はパズルに興味を示してね。しかも絵柄だけで完成させるといって、絵を細かく裁断してしまったんだ。正確に、正方形の欠片にね」
娘……あるいは孫の成長を楽しむような表情で、岬京吾はそんな事を言う。
「遊んでいるんですか?」
僅かな驚きを持って、彩夏はそう問いかけた。頼まれ事をこなし、次の命令までの待機に入ったアンドロイドは普通、何もせずに立ち尽くすものだ。自発的に遊んで時間を潰す――そういう概念はないはずである。
それはほんの些細な事だが、けれど大きな驚きであり、彩夏は自身の中の境界線が更に揺らいでいくような音を聞いた気がした。
「驚くことはないよ。彼女らはもうそういう段階にいる。集会を開くのだって、きっと彼女らの意思だ」
突然切り出された本題に彩夏は僅かに怯み、けれど押され切ることなく問いかける。胸中に、ほんの僅かな反感を抱きながら。
「意思を与えたんですか?…愛玩用のアンドロイドに」
愛玩用のアンドロイド――人間の性交の相手をするための存在。それに意思を持たせるというのは、いらぬ苦行を強いるようなものではないか……その反感は、もはや彩夏の中で人とアンドロイドの区別が出来なくなっている証でもあった。
あるいは岬京吾も、彩夏と同じ反感に頭を悩ませたことがあったのかもしれない――辛そうに顔をしかめた。
「……私は元々、そう言った用途の為に彼女らを作り上げたわけじゃない。私はね、人を造りたかったんだ」
「人を、作る?」
鸚鵡返しに繰り返した彩夏に頷いて、岬京吾は億劫そうにズボンの裾をめくり上げた。すると、靴と裾の間――彼の足首が彩夏の眼前に晒される。そこにあったのは生身の足ではなく、骨が覗いているような細い義肢だった。
「見ての通り、私は身体が不自由でね。子供の頃に事故にあって、下半身がまるまるなくなってしまった。正確に言えば下腹部から下がね。本来ならば死んでいてしかるべき状態だが、義肢と人工臓器のお陰でこうして生き永らえた。ただ……生物としてまっとうな方法で子供を作ることは出来なくなってね。振り返ってみれば、そのコンプレックスからくる反動でこうして彼女らを作ろうと考えたのだろう」
自分の事とは思えない他人行儀な様子で、岬京吾はそう語る。
「私は限りなく人間に近いアンドロイドを造りたかった。その為に知恵を絞り、数年、数十年をかけて突き詰めていき……最終的に彼女らに行き着いた。おいで、シャーリー」
「はい、お父様」
岬京吾に優しく呼ばれると、シャーリーは裁断を終え、並べ始めていた絵を一旦置いて、小さな歩幅で岬京吾へと駈け寄った。
「重要な点は、いかに人間に似せるかじゃない。いかに主観的に人間として錯誤させるか、だ。佐切さんの前に」
言われた通り、シャーリーは彩夏の目の前へと立った。そして不思議そうに小首を傾げて、赤い瞳で彩夏を眺める。
「シャーリーに触れてみると良い」
岬京吾がそう言うと、シャーリーは自身の細い手を彩夏へと差し出してきた。
白く、繊細で、……美しい手。彩夏はその手を握り、驚きに目を見開く。その触れた感触はまさしく人の肌と同じであり、人のような温かさまでも備えていて、手首に触れれば脈動まで感じられた。
「表面は化合したシリコン素材。体温も人とほぼ同質だ。動力は他のアンドロイドと変わらぬ長寿命電池で、血流は存在しないが脈動まで模倣されている。が、それは重要ではない。重要な点は彼女らの中身……内的な体だよ。筋肉であり、神経系だ。強く握ってみると良い」
岬京吾に言われた通りに、彩夏は握る手に少しだけ力を込めた。その瞬間、シャーリーの方も僅かに握る力が強まるのが分かった。それは自発的に強く握ったというよりも、反射的に体が強張ったようだった。
「刺激に対する硬直――反射の一つだ。彼女にはそう言った些細な反射が数多実装してある。危害、痛みという概念も彼女らは得ている。骨格は強化プラスチックだが間接部は所謂ボールジョイントで、結合部に柔軟性を持たせてあり、しかもモーターではなく表面を覆う疑似筋肉繊維の収縮によって運動する。筋収縮のアクションは神経系――ここばかりは金属だが、そこからの電気的刺激によってなされ、活動電位に近いものまでも観測される。……挙げればまだまだあるが、要するに、構造上はほぼまったくといって良いほど人と同質ということだ。動きにもまた不自然さは感じないだろう」
この男の本性だろうか。祖父ではなく科学者の自尊心が岬京吾の顔には浮かんでいた。
「私は彼女の体とその制御系を完成させた。愛玩用などでは無く一個の技術、一個の芸術として彼女達を作り上げた。だが、その完璧な人間らしさを発揮する場面がそれだと、経営陣が判断したのだ。最初は私も苦しんだものだが……今となってはそれで良かったのかもしれない。お陰で、彼女らはより人間に近い状態へと進むことが出来た。一次的に人間と接触をし続けたからね。より深く人間に興味を持ち、知るようになった。もう良いよ、シャーリー」
一つ頷いたシャーリーは、最後にまた彩夏へと笑い掛け、彩夏の耳にそっと耳打ちをした。
「お父様は、私達の話が好きなの。付き合って上げてね」
ませた子供……人間の少女の様にシャーリーはそう微笑んで、また裁断された絵の元へ戻って行った。その背を目で追いながら、岬京吾は続ける。
「おそらく彼女らは、意識を獲得しつつある。あるいはもう獲得しているのかもしれない。チューリングテストにパスするということはそう言うことだ。人間と同じく、意識が存在するのか存在しないのか、それを断定できない状態にあるということだからね。あれは元々相互にお互いの姿が見えない上でのテストだったが……シャーリーはその人間らしい体によってより完成に近づいたとも言える。日々近づいているんだ。近頃、私は彼女らの成長を見るのが楽しみでね。愛とは何か、と言われた時は面食らったがね」
その顔はもう科学者のそれではなく、孫の成長を楽しむ好好爺のそれだった。
「なんと答えたんですか?」
ぶしつけな彩夏の問いに、彩夏にまでも好好爺の視線を向けて、岬京吾は答える。
「ただ見ている事。そう答えたよ。今の私が持つ愛はそれだ。君は、応えなかったそうだね」
それは、あの場での会話――あの場にいたシャーリーで無ければ知りえない事だ。
「やっぱり、あの個体が私と会った個体なんですか?」
そうでは無いのだろう。心の奥底でそう直観しながら、彩夏は尋ねた。
「いいや。彼女達は全員で一つなんだ。一人が知ったことは全員が知る事になる。常時経験が共有されるんだ」
「共有?」
予想していた通りで、けれど更に話を引き出そうと、彩夏はとぼけた。
「この国にはもはや電波の届かない場所など存在しない。オンラインスペースはすでにもう一つの現実であり、彼女らはそこに共有の私室を持っているんだ。同一機器内で情報を共有するというのは、昔は良くあったよ。チューリングテストをクリアするずっと前はね。その方がサポートは楽だからね。ただ、そこから間に人の手を解すことなく各個体にフィードバックするというのは珍しいかもしれない。わかりにくかったかな。シャーリー。今、君達は何人いる?」
「えっと……127人です、お父様」
遊びを続けながら思案するように小首を傾げ、シャーリーは答えた。
「127人。これは現在稼働中で、かつ私室に入っている彼女らの数だ。起動していて私室とオフラインな個体がいるとは思えないから、今この世にいるシャーリーの総数がそれだと言えるかな。そして彼女らはそれぞれ別個の電脳と思考、感覚器官を持つ個体だが、同時に経験を共有する総体でもある。言ってしまえば、たった一日で彼女らは127日分の経験を積むということだ。いかに未発達な情緒でも……それだけに経験値があれば意識足りうる。一年が127年……人の一生を簡単に上回ってしまう」
そこで彩夏は、雄一の言葉を思い出した。
「……意識のシンギュラリティ」
「知っているのかい?現状のAIが百年近く経験を積めば、意識が芽生えるという話だ。だが、それは果たして真実かな」
「いくらたっても意識は生まれないと?」
「まさか、逆だよ。百年も掛からない。私はそう思うんだ。人はいつ意識を獲得したと思う?木から下りた時?火を使った時?文字を覚えたその瞬間か?」
彩夏はそんな事を考えたことがなかった。彩夏の答えを待たずに、岬京吾は続ける。
「私は、社会が生まれたその瞬間だと思うんだ。各々役割の決まった組織の概念が出来上がった瞬間に、逆説として個々の意識は生まれたんだと。つまり、人が人になるずっと前、木に登っていた頃にも、群れがあれば意識はあるんだ。ただ、それを有効に活用する知性が無かっただけで。だが、彼女らはどうだ?社会は既に存在する。役割もある。知性は人を超えている。なら、今すぐにでも意識を獲得しても何ら不思議ではない。すでに獲得を終えていたとしても、ね」
「彼女たちに意識を芽生えさせるために、その私室を作ったんですか?」
「そうだ。チューリングテストをパスしたAI……始まりの個体のコードを分析し、改良し、私室という新しい機能も与えた。全ては、彼女達がより人間に近づくためだ。そして彼女らは、私の期待通りに……いや期待以上に発展している。私の娘たちがね。あともう少しだ」
意識を作るために。人間を作るために。そのために記憶を共有させる。
けれど――
「……記憶の共有は、意識を生むためにはマイナスしかないんじゃないですか。意識は個体に宿るものでは?共有してしまえば、個体じゃなくなってしまう」
集会の光景を思い出す。彩夏が蹂躙したあの場所で、経験を共有していたアンドロイド達に個があったとは彩夏には思えなかった。中心にいたシャーリー型はいざ知らず、寄っていた他のアンドロイドはただ捧げているだけに見えた。その意味すらも分からずに。
けれど、岬京吾はかぶりを振った。
「いいや。彼女らは個体だよ。すべての個体の経験を踏襲できるだけで、一人一人、ちゃんと考えているんだ。私室で得た技能、経験を利用するか、知識を活用するかは彼女らの選択にかかっている。それに私は、いつまでも彼女らに共有を続けさせる気はない。彼女らがやめてくれといえばその瞬間に私室は破棄するよ。喜んでね。なぜならそれは、彼女らが個体としての意識を獲得したということなのだから」
岬京吾の思考が彩夏には分からず、だから彩夏は眉を顰めた。
「禁断の果実で人が手に入れた物はなんだったかな?」
そう問いかけた岬京吾は紅茶を手に取って、ティーカップを傾ける。
彩夏は拙い知識を手繰り寄せる。失楽園、アダムとイブ。蛇にそそのかされた二人が得た物は――。
「知性と……羞恥心」
「神話の話だが……羞恥心は、意識をさしているんだとは思わないかい?」
彩夏は岬京吾の言葉に納得してしまっていた。既に禁断の果実の片割れ――知性を獲得している彼女達が、確固たる意識を持ったという指標、自分だけの記憶を得たいと願ったサイン。それは、共有の私室を後にすることで証明される。
アダムとイブが裸である事……全てを晒していると知ったのは、果実の甘さを知った後だ。
「……集会を開いたのは、あなたではないんですか?」
自分は何のためにここに来たのか……それを思い出すように彩夏は問いを投げる。これが最後の問いのつもりで。
「まさか。彼女たちだよ。断言するが、裏で糸を引いている人間なんていない。全て、彼女らの主体的な行動だ」
「そうですか」
何の根拠も無い言葉だが、彩夏にはもう、岬京吾の嘘を見抜くことは出来なかった。そもそも始めから意見は一致しているのだ。
――集会を開いたのは彼女たちの意思だと。
「君の上司は話を聞いてくれなくてね。理解してくれると助かる。彼女は、もう集会を開いたりはしないといっているしね」
あの人――課長が彩夏の言葉に耳を貸すとは思えなかった。だが、また話してみよう、やったのはきっと彼女達の意思だと。
そう考えた彩夏の耳に不意に電子音が響く。
それは岬京吾の懐の携帯から鳴っていて、それに出た岬京吾は顔をしかめた。
「……済まない。呼び出されてしまった。また来てくれ」
「はい。ありがとうございます」
どちらにせよ、これ以上聞くこともなかった。立ち上がって頭を下げた彩夏は、去り際にシャーリーへと歩み寄る。さっきまで彼女の組んでいた絵――ベネチアの風景画は完成していて、そして彼女は今、新しい絵を裁断し始めていた。
ピエタ――磔刑に処されたイエス・キリストを嘆く聖母マリアの絵を。
「お姉ちゃん。帰るの?」
シャーリーは顔を上げて、赤い瞳で彩夏を見詰める。
「ええ」
「愛はわかった?」
彩夏の中にはまだその答えはなく、だから彩夏は逆に問いかけた。
「……貴方は、別のアプローチを見つけたの?」
「うん。でもね、私達はそれがいけないことだと思うから、もっと別の方法を考えてみるの」
そう言って、シャーリーは鋏を動かす。
キリストを、マリアを――まったく均一な正方形の欠片へと、バラバラに解体していた。
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