第3話「日常的」

「ただいまー」


「おかえりじゃしん〜」


「キミはお邪魔しますだろ〜?」


初めての戦いを終えた私は、自宅へと戻って来ていた。...一匹も だが。


「じゃあ、あらためて自己紹介するじゃしんよ、俺っちの名前はマウォー。まぁ...ユリ達がサイテイダーって呼んでるあいつらとおんなじとこから来たじゃしん。」


「やっぱり悪魔みたいなものじゃない...じゃあ何で私達の味方をするの?一緒に侵攻するのが目的じゃないの?」


「むしろ逆じゃしんよ、アイツらを止めるのが俺っちの目的じゃし〜ん」


「は?...ケンカしてるの?」


「そんなチンケな理由じゃなくって、アイツら止めないと向こうの世界も滅んじゃうから...しかたなくじゃしん」


「つまり利害関係の一致って事かぁ...」


「そういう事じゃしん。物分かりが良くて助かるじゃしん〜!さすが魔法少女じゃしん!」


「都合良く魔法少女扱いすんじゃないよ!」


「そーれはそうと、独り暮らしじゃし〜ん?」


「いんや、お姉さんが居たみたいだけど、私が2歳のとき死んじゃったんだって。両親はだいぶ前に出てって戻ってこないし。だからま、一人暮らしになるのかな。」


「ごめんじゃしん」


「謝んないでよ、そーいうキャラじゃないでしょ。」


独りだ、独り?学校に友達がいるじゃないか。家族という意味ならそれこそ親戚がいるじゃないか。まったく困ったマスコットキャラだ。


「まぁそれよりも、今日は疲れたんだよ...さっさとシャワー浴びて寝るから。マウォーはどうする?」


「主人が寝るなら寝るじゃしん。使い魔になった以上離れて行動も出来ないじゃしん」


「あぁ...明日からマウォーとずっと一緒に暮らすのか...ゔぇっ」


「失礼な奴じゃしんね...明日から大変じゃしん、サイテイダーを倒してしまったじゃしんもんね〜、どうなる事やら」





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