問題点、再び
次なる問題点は「登場人物二人と作品の路線にずれが生じた」ことだった。
ミステリーは物語が終わるまでに登場人物によってその謎が追われ、どんな形であれ最終的にその謎が解消されなければならない。
だが銃拳使いも人形も、謎を追うキャラクターとしての適性は著しく低い。
銃拳使いはモンスターを狩るのが仕事であり、謎を追う必然性がない。その従者も然りだ。
彼らに探偵役を演じさせることは、それは水と油を混ぜるような物だ。ずっとバラバラのままで物語にならないだろう。
かといって彼ら二人を物語から引きずり下ろすことは考えられない。
どちらもこの特異な世界を語るために必要不可欠なキャラだからだ。
しかしこの謎を捨てることもできない。「刃物の切れない世界で切断死体が発見される」というアイデアはあまりにも面白すぎる。
何としても水と油を混ぜ合わせる方法を考えなければならなかった。
僕はまたガチャを回す。
だが今回はなかなか当たらない。
水と油が混ざらない。
通勤途中も仕事中も僕はずっとガチャを回し続けた。
そして気付く。
――あ、別に混ざらなくていいんだ。
その答えはまた次項で説明したい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます