あの作品はカクヨムコンより、小説家になろうでおこなわれているなろうこんに送った方がきちんと評価されると思います。理由は簡単で、なろうこんの方は読者投票じゃなくて、ちゃんと下読みと編集さんが作品を選ぶから。
読者に人気がある作品が上手い、名作、後生も生き残るって言われると私はめっさ疑問です。だったら、そういうものを基準にしない場所に作品をもっていってあげた方がいいと思います。
作者からの返信
早速のコメントありがとうございます。
ただ、『竜斬の理』に関しては、ライトノベルとして読者が求める物をほとんど持ち合わせていなかった、というのが自分の中の結論で、出版社が商品として求める内容ではなかったと理解しています。おそらくなろうに出してみたところで日の目を見ることはなかったのではないかと。
でもこうしてコメントを貰えて、他に持って行ってみたらと言って頂けること自体がありがたいですね。嬉しいです。
今は次作の構想を練っているところなので、それが何とか拾い上げられるように、できるだけ適した戦場に咲かせてあげたいなとは思っています。
その際はまたどうぞご贔屓に。
私はラーメンが好きですが、ものすごく美味いと想像させるラーメン屋でも、店のたたずまいや店員の表面的な人柄で、入りたくないと思う店は沢山あります。
シビアなことを書きますが、『竜斬の理』を私は読んでみたいと思いません。が、もしこの作品が、「巨大な竜を手術する。」というタイトルであったなら、内容はまったく変わらなくても、すぐ読み始めただろう、と思います。それほどこのテーマは正直魅力的であり、並々ならぬ着眼点であると素直に感心しています。しかし、キャッチにその言葉があっても、タイトルに無ければ読まない理由は、「巨大な竜を手術する、というテーマが作者にとって読ませたいポイントだと作者自身が判っているのに、それを想像しにくいタイトルをつけている現状」から、「こだわりを素直に出さないこだわりを持っている作者」なんだな、と邪推してしまい、読んでもあまり楽しくないかも知れない、時間をムダにするかも知れない、と怖気づくからです。失礼な意見で申し訳ありませんが、正直な思いです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
本当にタイトルは難しいですね。
話せば長くなるのですが、当初のプロットでは「竜の手術であることを中盤まで伏せる」というものでした。平凡な竜退治と見せかけて実は……というような。
これだと『竜斬の理』というタイトルがぴったりでした。読み進める途中で退治ではなく開腹手術だということが分かり、竜を斬る本当の理由が分かり、綺麗にタイトルが回収できるからです。
ですが、諸処の事情でプロットを組み直し、売りである竜の手術を前面に持ってくるものに書き換えることにしました。
本来ならそれに合わせてタイトルも変更するべきなのですが、プロット変更後の内容にぴったりのタイトルが僕には思いつかなかったんです。
「巨大な竜を手術する。」のようなタイトルを僕も一旦は考えたのですが(詳細はもう忘れてしまいましたが「宮廷魔術師の僕が巨大な竜を手術することになったワケ」みたいな感じのものでした)、これは内容説明であってタイトルじゃないよなと思い、かなり早い段階で没にしました。昨今のラノベのタイトルに説明するスタイルが多いことも理解していましたが、僕にはこれがいいタイトルだとはどうしても思えなかったのです。
でも結局、他によいタイトルも思い浮かぶことなく、いっそ原点回帰だと思い『竜斬の理』とそのまま付けることにしました。内容とは乖離があるものの、自分があれやこれやと転がし続けた爪痕が残る形を選びました。
おっしゃるとおり、読者に対してはとても不親切なタイトルだと思います。
それでも『竜斬の理』は、自分としてはまともな小説が書けるようになってからの処女長編でもあり、苦慮の末、自分の我を押し通すことにしたわけです。
長く書きましたが、タイトル付けるのが下手でごめんなさい、ということです。
新作の『銃拳使いと自動人形』もミステリー色が全然感じられないタイトルで、これもまた下手クソだなあと思います。
次はもうすこし上手にやりたいものですね。