第13話 MS第3部隊

MS隊の隊長か…そんな大役私に出来るのだろうか…。

確かに若い割になかなか腕はいいと言われグラナダの守護隊には入れたが、

あの機体がなければ戦艦を落とすなんてことは出来なかったはずだ。


「あれ、アミダさんこんな所で何してるんですか?」


「いや、なんでもないさ。少し考え事をしてただけだよ。」


「そうですか。アミダさんはMSたいに行くんですか?」


「ああ、そうだな。隊長になるらしい。」


「それは凄いじゃないですか。アミダさん

腕がたちますしね。」


「そうでも無いさ、機体のおかげだよ。」


「そんな事ないです、まずあの機体であの動きができることが凄いんです。

あの機体の反応速度に付いていける時点で

異常なんですよ。」


「異常か…」


「あ、いや別に悪い意味じゃなくて、…」


「分かってるよ、ありがとうな。」


「あ、いえ、前にアディさんがニュータイプかもなって言ってましたし。」


「まぁそれは無いだろうけど、

それじゃゲルググの整備よろしく。」


「はい、アミダさんも頑張って下さい。」


ニュータイプ…もしそうであれば

シャア大佐の様になれるんだろうか…

「ニュータイプ、か…」



ムサイのハンガールーム


「しっかしよーこの機体すげーよなー。

このそっこらじゅうに付いてる

制御バーニアのお陰であんな化け物

みたいに動けるんだろ?」


「そうみたいだ、でもこの機体動かせれるパイロットの方が化け物だけどな。」


「それもそうだな、てかなんでそんな奴が無名なんだ?」


「何でだろうな…」


「それはね、彼女は守護隊の傍らテストパイロットだったんだよ。」


「ア、アディさん」


「テストパイロットって余り有名になる訳じゃないけどね、実験機とか試作機は性能が、ピーキーだったりして、それを乗りこなす能力が必要なんだ。その力を彼女は持ってるんだよ。」


「そうなんですね…」


「しかもMSに乗る回数ならそこらの兵士

よりも多いのさ。話は解決したね?

話してばかり居ないで作業を進めなさい。」


「はいっ」


……「アディさんはジオニック社のMS開発部の人なんだろ?超エリートじゃねえか。」


「なんであんな人ばっかりくるんだ…」


若くて、宇宙でMSに乗る回数が多く、

腕もいい…ニュータイプとして覚醒する

条件は揃っている、

楽しみだな…

サイコミュ兵器作ってみたかったんだ…


「アミダ中尉、遅くなりました

自室をご案内致します。」


「いえ、ありがとうございます。」

…………

「こちらになります。」


「了解しました。」


「このパイロットスーツを、今回の戦果の

報酬としてこちらを贈呈致します。」


その手には緋色に染められたパイロットスーツがあった。

「ありがとうございます。」


「これからの戦果を期待しています。

では失礼します。」


………ミーティングがあるので16:30に

ミーティングルームに第3MS部隊は

集合せよ。


第3って私が配属された隊だよな…

今が16:15分…急がなきゃ


うぅ、艦内は迷路みたいだな

「あの、すいませんミーティングルームっ

て…」


「その緋色の髪…アミダ中尉ですか?」


「はい…」


「会えて光栄です中尉、私第3部隊の

ダリム少尉です。ミーティングルームです

ねもうすぐそこですよ。」


「皆ーアミダ中尉がおいでだ、静かにしろー。」


「さぁどうぞ、お入りください。」


なんか変な感じだな…どう入れば…

敬礼しとこう…


「皆、初めまして私がアミダ中尉だ

以後お見知りおきを。」


「はっ!」


皆立ち上がった状態で敬礼を返してくる…

とても恥ずかしい…


「このダリム少尉めが副長を務めさせて

頂きます。」


「よろしく頼む。」


「簡単にこの隊について説明をしておきましょう。この第3MS隊は所謂 遊撃部隊です。第1が先攻部隊、第2が護衛部隊となっています。」


「ほう、ならば何をするのだ。」


「 あらかじめ攻撃する目標を定めずに、戦況に応じて敵の攻撃や味方の援護に回る

という役割です。

なので少数先鋭部隊となっています。」


「そうか、では戦力の確認を…………」




現状の第3部隊の戦力


ゲルググSJ


ゲルググM 3機


ザク支援仕様 2機

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ms開発伝 1~10「S型機開発計画」11~「緋色の狩人」 ふわってぃ @fuwafuwams06

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