第16話 とまどう日常

「私の家の来なさい」


両親への紹介ではないだろう・・・

先日、もう顔見知りになったはずだ・・・


ならなんだ?いたずらか?


でも、由梨はそんな子じゃないしな・・・

(根拠はないが・・・)


まあ、翌日考えよ・・・


そして夜が明けた・・・

そして、登校し授業をうけ、下校となった・・・


「忠志くん、行くよ」

「どこへ?」

「私の家?」

「本気だったの?」

「うん」

由梨は、真顔だった・・・


「わかったよ」

「うん、じゃあ行こうか」

そして、由梨の家に行くことになった・・・


「今日ね、お父さんも、お母さんもいるんだよ」

「そうなんだ」

考えたらそうだろう・・・

思春期の女の子が、家族が留守の時に、

同い年くらいの男の子を入れずのは、まずい・・・


そしたら、何だ?

また、カットか?

いや、それなら学校でいいだろう・・・


身の程はわきまえている。

淡い期待はみじんもない。


なので、逆に気になる・・・

なぜだ・・・


由梨が声をかえてきたようだが、殆ど耳には入らなかった・・・


「ここよ、忠志くん」

「この家?」

そこは、かなりの豪邸だった・・・


大金持ちとまではいかないが、一般家庭よりは立派だった・・・


「さっ、入って」

「うん」

玄関に入ると、由梨のご両親が出迎えてくれた。


「忠志くん、いらっしゃい」

「おじゃまします」

緊張して上手く話せない・・・


そして、応接間に通された・・・

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