第9話 イルカの乗って
283系・・・
JR西日本が、開発した直流特急型電車。
「海が好きな電車です」
このキャッチフレーズと共に、デビューを果たしたが・・・
わずか18両で、終わってしまった・・・
イルカをモチーフにしている・・・
そうイルカを・・・
「忠志くん、行くよ・・・」
「うん」
列車に乗り込む。
先頭車の1番前の席だ・・・
ガラス越しではあるが、全面が一望できる。
「よくとれたね」
「うん、親戚の人に用意をしてもらった」
由梨の、親戚の人も、鉄オタなのか・・・
「乗りたかったんだ。オーシャンアロー」
「今は、くろしおで統一されてるよ。忠志くん」
「知ってるけど、オーシャンアローのほうがなじみがある・・・」
鉄道好きではあるが、特別コアではない。
なので、知らない間に、運用区間が変更されていたり、
本数が減らされたりは、よくある・・・
車内で駅弁を食べる。
これも、楽しみのひとつだ・・・
「もう、行き先わかってるよね」
「うん」
由梨も、気付いているようだ・・・
「ところで、忠志くん」
「何?」
「どうして、この車両に乗せたかわかる?」
「好きだから・・・でしょ・・・」
それで間違いないだろう・・・
「それだけじゃないんだな・・・」
「えっ」
「この車両が、何をイメージしたかは知ってるよね」
「うん・・・」
あっ、そういうことか・・・
すぐに理解が出来た・・・
由梨の一族の権力は、凄いようだ・・・
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