第7話 変化の兆し

旅行当日・・・


最低限の準備だけして、家を出た。


僕は、ぼっちなので、友達はいない。

由梨はまだ・・・友達とは言い難い・・・


前日、由梨から電話があった。

「明日から、一泊二日。

親戚には、連絡を入れている。

もちろん、君と私の2人だけ。

少しのお金と着替え・・・

飲食物はいいからね。


では、9時に駅で・・・」

少しわかりにくい・・・


まあ。何とかなるだろう・・・

でも、行き先は教えてくれなかった・・・

「推理して!ミステリーとレインみたいで、面白いでしょ?」

すぐに予想が出来ると思うが、まあ面白そうだ・・・


ぼっちなので、旅行に一緒に行く相手はいない・・・

でも、女の子一緒とは、言えない・・・


仕方ないので、「ひとりで・・・」と、家を出た・・・


駅につくと、既に由梨は来ていた。

「忠志くん、遅いよ」

時計を見ると、

「まだ8時半だけど・・・」

由梨は、僕を指差す・・・

「女の子を、待たせてはいけません」

「・・・あのね・・・」

「やっと、笑ってくれたね」

「えっ」

「じゃあ、行こう」

由梨に手をひかれる・・・


無意識のうちに、笑みがこぼれていたらしい・・・


僕は変われるのか・・・?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る