俺のファンタジーライフ

きっちゃん

第1話

俺の現実(リアル)は正直に言ってクソだ。なぜなら家が無いし、食事がまともに取れない、家族がいない 蔑まれて常に人間以下の扱いを受けている、俺の現実(リアル)はこんなもんさ。親に捨てられて奴隷としても価値がないと奴隷商人にも捨てられた。こんな俺はまだ生きていていいのだろうか。そんなことを考えていた。

あー腹が減った。でもお腹の虫はなりやんだ。何だか眠たい。あ、俺は死ぬんだな、死ぬ時って何考えたらいんだろ。家族?友達?仲間?まあ俺にはそんなヤツらいないか。勝手に生まれて勝手に死んで行くんだな人って。あー、俺はここ(リアル)で何してたんだろ。

もし生まれ変われるなら、何処でもいいから仲間が欲しいな、家族より大事な仲間ってやつがさ、、、


眩しい。何故か眩しい。俺はまだ生きてるのか。でも目の前が真っ暗になって、それで、、、

?「もー!こんな所で寝ちゃダメだよ!あともうすぐ会議が始まるから団長が来いって言ってるよ!早く会議室に来て!花人(かと)が居ないと私が怒られるんだからね!」

何だか怒った女の声がする。かと?誰なんだろ。俺には名前無い、だから俺ではないな。はぁ、気持ちのいい天気だ。腹も何故かへっていない。何だかすごく心地いい。

?「もう!起きてってば!!もう怒った!無理やり連れてってやる!」

女がそう言うと俺の体が浮き上がった。俺「なんだこれ!なんで俺浮いてんだ!!」

思わず叫んでしまった。

?「なんでって、そりゃ魔導師だもん。『浮遊魔法』くらい使えるわよ。でも、どっかの誰かさんみたいに入団1年目で1番難しい植物魔法が使えたりはしないけどね」

魔導師?何を言っているんだ。この世にそんなものはないはずだ。というかここは何処だ?知らない場所に知らない人に知らない、、、ってなんだこの俺の格好は!!白いマントに昔話に出てくる小人のようなズボンに何かのエンブレムのようなものの着いた緑の服。状況が理解できない。

俺「ここは何処だ!お前は誰で俺は誰なんだ!」

?「はあ?ここは人里で、私はカリン、あんたは魔導団の中で最も優秀な団長率いる『聖者』に所属しているカト、なんでそんなことまで忘れちゃうかな?まあいいや、ほーれ行くぞー」

頭が追いつかない、どういうことだ俺に名前があるのか?たしか『かと』って。それはいいとして、まどうだん?せいじゃ?俺は路上で暮らしていて、死んだと思ったら知らない場所にいて、知らん女が俺を何やら空中浮遊させている。そして今から何やら『団長』とやらの所に行くらしい。とりあえず団長とやらに話を聞いてみるか。

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俺のファンタジーライフ きっちゃん @kicchann_kitune

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