11/22-11/23 フランクフルト→中部国際空港

いよいよ最終日。

相変わらず早起きして、午前6時前には朝食ビュッフェ。

2年前と同様、日本米ではないがライスがある。ミソスープがある。

日本のものとは微妙に異なるそれを、当然かのように頂く。

これはこれでおいしい。日本のものと比べて劣るわけではない。

そもそも、日本食なら明日以降いくらでも食べられるのだから、わざわざ今食べたりはしない。微妙に違うからこそ食べたいのだ。


食後しばらく休んだ後、記録をつけたり荷物整理をしたりして帰国準備。

午前9時にはチェックアウト。

なんと、ここでは謎の税金を請求されなかった。

宿泊代に含まれているのだろうか?

どういう仕組みかは知らないが、お金を払わず済んだことより、ここが変わっていなかったことの方が嬉しかった。


フランクフルト中央駅から地下鉄で空港へ。

さすがにもう迷うことはない――などと驕ることなく、しっかり念入りに行き先を確認する。この期に及んでおかしなところへ飛ばされるわけにもいくまい。


空港に着いたらすぐにチェックイン。搭乗手続きに至るまでつつがなく完了。

日本からの往復に関してはチケット代に荷物代が含まれているようだ。追加の料金はなかった。


離陸後に機内食が出るので、前回同様、昼食には軽くパンを食べるだけにしておいた。

お土産はすでに買ってあるのですることもなし。

空港内を一周した後、国際線ゲートへ。


まだ時間があるのでゲート内をひたすら歩く。

かなり疲れてはいるが、飛行機に乗ってしまえば当分じっとしていなければならなくなるので今のうちに動いておく。

また、余った小銭も使っておく。(硬貨は換金できない)

紅茶を飲んだり、チョコを買ったりした。

どうしても使い切れない分は募金した。

チョコを買った時、売店のお兄さんが日本語で「ありがとう」と言ってくれた。

私はドイツ語で「Danke」と返した。

それが、海外での最後のやり取りとなった。


往路と同じルフトハンザ航空。

やはり満席で窮屈。また通路側の席だったのが救い。


機内は少し寒い。

外は冬のように寒いのに冷房が効いているような感じだ。

一人一枚、毛布があるので活用する。


機内食が出てきたのは離陸後、二時間半近く経ってからだった。

現地時間では午後四時。なんとも半端な時間だ。

機内食に備えて昼食を少ししか食べなかったからお腹が空く。

空港で買ったチョコを食べて空腹を凌いだ。


食後、しばらくして消灯。

前回、四席使って横になってすらほとんど眠れなかったのだから今回は無理だろうと思っていたが、ほんの少しだけ眠ることができた。数分意識が途切れた程度ではあるが、全く眠れないよりはいい。


ずっと座っているのはつらいので何度も姿勢を直したり、ちょっと立って身体を動かしたりもした。本当に通路側で良かった。


2時間ほどひたすらソリティアをやって時間を潰したりもした。

考え事をするのもつらかったせいか意外とハマった。


そうして長く苦しいフライトが続き――

到着の二時間前くらいに二度目の機内食。朝食だからか量は少なめ。

全く動いてないためお腹が減っていないが、やはりおいしい。

他に楽しみがないと食事が楽しみになるものだ。

12時間近く拘束されて少しだけ囚人の気持ちが分かった気がしたよ。


中部国際空港に無事到着。

入国審査を受け、荷物を受け取り、ゲートの外へ。

そこは勝手知ったる場所。

実際には知らないことも多いのだが、海外から帰ってきた今なら多少の困難はなんとかなる気がした。いざとなれば言葉が通じる。それだけで心強い。


ちなみに、時差の都合で出発時は11/22だったのが到着時は11/23になっている。

しかも、朝8時。

これから一日が始まるのだ。


とにかく眠たかったため、今回は温泉には入らず、買い物もせず、すぐに帰宅した。

早く帰りたい。

今の私には、帰ってやるべきことがある。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

第二回 欧州旅行記 ンヲン・ルー @hitotu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ