11/12 ケルン デュッセルドルフ ボン


今日も早起き。

さすがに早すぎるかと思いつつも外に出てみると、まだ朝5時なのに開いているパン屋があった。

早い! 

でもお腹が空いているので感謝したい。

ホテルのコーヒー・紅茶も朝5時過ぎには用意してあった。

有能!


朝7時から高速列車(最高時速260km)に乗ってケルンへ。

アムステルダム行きの国際列車だけに豪華で快適。

はじめは空席が目立ったが、フランクフルト空港で大量に乗ってきた。

とはいえ、席が埋まるほどではなく、日本の通勤ラッシュには程遠い。


「ケルン」

駅から出ると、いきなりケルン大聖堂。

高さ157m 世界最大のゴシック建築。大迫力。

しかし、所々補修箇所があったのが残念。

いや、これだけ大きくて複雑な造りになると、常にどこかしら補修中かもしれない。


運悪くフェスタの直後だからかメインストリートはゴミだらけだった。

業者さんがせっせと片付けていた。ご苦労様です。


仕方がないのでゴミがないところを歩く。

文化都市にしては意外にも新しい雰囲気の街並みだった。

古風な感じのフランクフルトとはずいぶん様子が違う。


ケルン中央駅の建物も新しい。

そして飲食店が多い。

カフェ、パン屋、ドーナツ屋。

アジア料理やスシ料理もあった。

ドイツ名物、ビールとソーセージの店もあった。

筆者はビールが苦手だし、仕事で来ているわけではないので無理して飲まない。

小さなドーナツ店でキャラメルドーナツとコーヒーを頂く。


「デュッセルドルフ」

ケルンからさらに北にある中堅都市。

中央駅の構内には店がたくさん。やはりパン屋が多いのは同じ。

駅の表は新しいが裏は古くて暗かった。


ここでちょっとした事件が発生。

駅構内で移民者と思われる13~4歳くらいの少女にお金を無心された

なんとなく無視したくなかったので4ユーロあげた。

しかし、少女はお礼を言うどころか「もっとちょうだい」と言うので、振り払ってきた。

考えてみれば、少女にあげたお金が他の男に渡る可能性もあった。

親切は報われない。

いや、報われようと思った時点で、それは親切ではないのか……。


デュッセルドルフのメインストリートであるインマーマン通りには飲食店、旅行代理店、書店、ホテルなど日本の店がたくさんあった。プチ日本人街といったところか。日曜日なので、ほとんどの店は休みだった。


昼食はアジア料理の店でタイカレーを食べた(またか!)。

野菜たっぷりでおいしいカレーだった。


午後二時頃、列車の窓から海外に来て初めて太陽の光を見た。

ずっと雨か曇りだったのだ。

少しだけ身体が暖まった気がした。


「ボン」

ケルンとフランクフルトの間にある小さな街。

日曜日で多くの店が開いていないにも拘わらず、街は多くの人々が行き交っていた。

旅行者も多かった。

大学が近くにあるためか、学生らしき若者が多かった。

活気のある良い街だ。


ボンからフランクフルト中央駅に戻るつもりだったが、列車が分からないので一旦ケルン中央駅に戻る。今度は帰宅ラッシュの時間で人が多すぎて景観どころではなかった。

でも、駅中からガラス越しに見える大聖堂には驚嘆した。


ケルンからフランクフルトへの高速列車は大変混雑していた。

といっても日本の都市圏のように押し合いへし合いではなく、ほとんどの席が埋まっているという程度だが。つまり、多少は席が空いている。

しかし、全席指定なので、次の駅で誰か乗ってくるかもしれないので座るのは危険。

指定席チケットを買うべきだった。


それどころではなくなった。

フランクフルト空港の次にフランクフルト中央駅で止まると思いきや、いつまで経っても列車が止まらないのだ。行き先を間違えたようだ。

どこまで飛ばされるか分からなかったので、かなり動揺した。


列車はマンハイム中央駅で止まった。

地図を見たところ、フランクフルトの南部にある中堅都市だった。

すでに外は暗く、体力も限界に近付いていたため街の探索はできない。

ただちに列車で折り返すのみ。

高速列車ならフランクフルト中央駅まで一時間かからない。


比較的近い駅だったのが不幸中の幸いだった。長距離列車は下手をすると、とんでもなく遠くまで運ばれてしまう可能性もあるから恐ろしい。今回の場合、ミュンヘンやルクセンブルクまで飛ばされてもおかしくなかった。


しかし、なかなか帰れない。

マンハイムからフランクフルト中央駅行きの列車が30分遅れるという表示があった。

表示は30分だが、その前に来て行ってしまう可能性もあるので、凍てつくような寒さのホームで待たなければならない。事実、列車は30分経つ前に来た。

ミスに不運が重なる、実に私らしい旅だった。


ともかく、フランクフルトまで無事戻って来られて安心した。

同じ海外でも、知っている場所とそうでない場所では全然違うね。

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