11/11 フランクフルト


朝は真冬の寒さ。

吐く息が白い。手足がチクチクと痛い。

そして、また雨。


また早起きしてお腹が空いてきたので食料の調達に出る。

朝6時前でも開いているパン屋があった。商売熱心な人がここにもいたか。

こちらとしては非常に助かる。


9時頃にホテルを出発。

フランクフルト市街地を囲む公園を一周してみる。

住宅街や小さな商店が点在する街を二時間ほどかけて歩いた。

途中、雨が降ってきた。冷たくて寒い。

おかげでドーナツと紅茶がおいしかった。


昨日と同じデパートのセルフレストランで昼食後、聖バルトロメウス大聖堂に行った。

内部は荘厳だった。

すごいことはすごいが、何かが違う気がした。

信者から集めたお布施でこんな立派な建物を作って自分を奉れとイエス・キリストが言っただろうか?

仏教もそうだが、後世の権力者が自分たちの利益のために教祖の教えと真逆のことをしているのは苦々しく思った。


まあそれはいいとして。

次に応用工芸博物館に行った。

服飾、陶器、家電、家具、化粧品など様々な物があり、しかも古代から現代まで時代もバラバラで洋の東西も問わずと、まるで統一感のない謎の博物館だった。

しかし、その統一感のなさがある意味おもしろかった。


美術館は混んでいたため断念。

実はそれほど美術に興味はないしね。雨の中がんばって並んで入るほどでもない。


フランクフルト中央駅に戻ると、デモみたいなことをしている集団がいて、警官がたくさんいた。一触即発みたい空気で怖い。デモ集団が何を訴えているかは分からないが、どこの国にも問題はあるものだ。不思議ではない。


疲労のため午後3時にホテルに戻り仮眠をとる。

午後5時頃に再び中心街へ。

ストリートは人で溢れかえっていた。

人が多ければ歩きタバコも多い。

ほとんど常に煙を吸いながら歩いているようなものだ。

そう長くはいられない。


不思議なことに、街中でアジア人を見かけると、なぜか目がいってしまう。

同じ東洋人を見ることで本能的に安心できる部分があるのだろうか……?


2年前より体力が衰えたせいか、3日目でも時差の影響が強い。

夜8時には眠たくて頭が働かなくなる。

しかし今眠ってしまうとまた朝早く目が覚めてしまい悪循環に。

とにかく、9時まではがんばって起きてる。

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