第47話 希望

 消えていく景色。色彩。光。


 でも、不思議と怖くは無い。


 胸に生まれたのは希望だ。白く、暖かな希望の光。


 絶望はほとんど無い。


 だって、この先にある景色は。希望で溢れているはずだから。


 この暗闇が晴れる頃には、私は笑顔でいるはずだから。


 それを暗闇の世界で思い浮かべるだけで、私の鼓動は自然と高鳴った。


 幸せで一杯になった。温もりで一杯になった。


 私はこれから最愛の人と旅をする。果てしなく長い旅を。


 それが、楽しみでしょうがない。


 どんな困難も、苦痛も。


 最愛のあなたとなら、きっと全て乗り越えられる。


 私はそれを確信している。


 だって、あなたは私の騎士。私達に襲い掛かる闇を切り裂く、光の騎士。


 あなたとなら、私はどこまでも生きていける。

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