第2話

 そして、ドアが出現した二か月後、ついに国は宮廷調査団という名の国直属の探検隊をベルンに派遣した。彼らは休む暇もなくドアの向こうへと旅立っていった。

 ここまで国が急いだのにも理由がある。

 これまた噂話になるが、国はドアの話が耳に入ってすぐにドアに近づいてはいけない、とのお触れを出した。

 

 しかし、少しばかり遅かったようである。

 お触れを出す前に興味本位からドアに入って行った者が数名出てしまった。


いや~っこの堅苦しい喋り方は好かないね。ちょっと休憩。

まあもうわかると思うけど、ドアを越えて行った人たちはみんな行方不明となったままなんだ。

そりゃ、国だって焦るわけだよ。

でもね、話はこれだけじゃあもちろん終わらない、続きがあるのさ。


 それから三週間が経った。

 さすがに誰もがおかしいと思ったはずだ。

 なぜなら、彼らは二週間ほどで帰ると公言していたからだ、さすがに一週間の遅刻は少し遅れたでは済ましがたい。

 調査団のメンバーの家族などが後を追おうとしたが、無論それは固く禁じられていた。


 国は国中のお偉い科学者や何やら色んな専門家を集めて検証に検証を重ねたが、ついには何もわからなかった。

 ドアは壊せない、取り外せない、削ることすらままならない。燃やしてしまおうとする者もいたようだが、無論そんなことが通用するようなものではないことは誰もが理解していた。

 こうなってはいくら国お抱えの自慢の調査団員たちも、素直にはい行きます、と言うことはなかなか難しい状況になる。

 国は仕方がなく急遽民間の調査団に破格の報酬とともに依頼することとなった。

 ほんの少しでもこの状況を打破したかったのだ。


 国はドアのくぐった先の未開の土地を『新界』と呼び、調査団の名を『民間新界調査団』とした。


 そしてこの頃、家でずっとゴロゴロダラダラしていたこの少女も冬眠から覚め、ようやく足を家の外へと向け、いつもの騒々しさを取り戻そうというところだ。

 この物語もようやく口火を切らすかというところまできていた。


そんな時だった・・・・・




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またまた最後まで文字だらけになってしまいすいません。次話こそはきっとセリフ出すと思うのでどうかご辛抱をお願いします。

あとようやくヒロイン登場しそうです。度々本当にすいません。こういう書き方なもんでご勘弁を!

飽きずに次話も読んでいただけることを期待しております。

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