第四話『第十使徒 正宗皇乃』3

 帰結はともかくとして、オープンキャンパスで世話になったからと。

 硯屋銀子は、そろそろ新入り扱いも相応しくないほど『酔狂隊』に馴染み始めていた謝花百合子に、何か借りを返せるようなことはないか問いかけ。

 それに対して百合子は、タイマンを仕組むことで銀子の酔太子拳をラーニングしたいと希望した。

 三月、春は近く。

「で……どうなんだよ、百合子」

「いけそう? 使えそう!?」

 和姫と外連が、口元に両手を当てて俯いた百合子を見守っている。呼吸を整える彼女は、オリオンビールを二本も一気飲みした直後だった。

 ――普通、だよな?

 赤いフレームに縁取られたレンズの先にいる小柄な少女。けぷ、と小さくげっぷをし、すぐさまはっとして恥ずかしそうに和姫の顔色を上目遣いで窺う姿はどこか稚い。ただ瞳だけが浮かび上がるように輝いて見えて。

 垣間見た、遠く響く海鳴りのような威容――今は、潜んでいる。夏を先取りしてこんがりと焼いたように健康的な、その肌の下に。

 そう自らに言い聞かせて、藤宮和姫は落ち着こうとしていた。

「……わかんない……」

 少女たちは礼拝堂の中へ引き上げ、大きなストーブを囲んでいた。

 百合子は酒気を早く体内に巡らせようと、目を閉じてぴょんぴょんとその場で軽く跳ねる。

 ステンドグラスから差し込む光の中に、旧い木と黴の匂いが濛と立つ。

 謝花百合子が転校してきて、礼拝堂も賑やかになったものだ――講壇の奥の陰でマリア像は、ここに集う不良少女たちをひっそりと見守っている。大人ぶった紫煙が空間を満たそうとも消し去れない蕭然としたひかりで、そこにある日々を優しく囲い込んで。

「……こんな、感じ……?」

 困ったように眉を寄せ、おっとっととふらつきながら寸勁の構えをとってみせる。

 コートの内側で、ごく普通の紺色をしたセーラー服のなだらかな胸が、僅かに上下する。

「「「……」」」

 習得状況は芳しくないようだった。

 長椅子の天板にはどさりと置かれたビニール袋。念のため、ストロング系缶酎ハイも何本か用意してあるのだが――そもそも、硯屋銀子にしろ夢雨塗依にしろ、ほんの少量のアルコールを摂取するだけで内なる「王子様」に人格の主導権を譲り渡せるほど酔うことができる体質なのだ。仮に酔太子拳の千鳥足殺法を目で覚えられるとしても、酒に強い百合子が正体を無くすまで飲まなければ使えないのでは実用的とは言えない。

「疲れたろう、銀子君。ほら、酔い覚ましに昆布を食べたまえ」

「……熱ッつブッ殺すぞメスブタ」

 定位置であるオルガンに背を預けて座り込んだ銀子の傍らに片膝をつき、甲斐甲斐しく口元におでんの具を運んでは払い除けられているヘルミ。

 自然と、視線はふたりの方に集まった。

「銀子さん、何かヒントとかって……」

「無えよ、んなもん……一滴でも飲みゃ自然と『俺』が出てくんだ、あたしの場合」

「ふむ……思うに、遺伝的特質としての防衛反応のようだからな。銀子君たちのご先祖は、よほど美女の刺客に酒の席で狙われ続けた貴人と見える」

 はふはふと竹輪麩を口に運びながら、ヘルミは透き通った空色の瞳を瞬かせる。

 舌打ちをしてゴロワーズの箱から前歯で一本を引き抜いた銀子の額には、したたか食らった百合子の肘打ちの痕がほんのり赤く残っている。彼女にとっては厄介事ばかりを呼び込むその内なる体質を我が物にしようという百合子の考え自体がそれこそ酔狂に見えているのかもしれなかった。

「酔いが足りひんのとちゃう? 泡盛やろ泡盛、ククッ」

 口を開いたのは、日頃さほど礼拝堂へ寄り付かないくせに今日は何故か帰ろうとせず、壁際で手持無沙汰そうに軽いストレッチを延々と繰り返していた桜森恬である。

 鋭い目をさらに細め、手のひら同士を逆向きに擦り合わせて手首をぱきぱきと鳴らしながら、鮫を思わせる歯を見せていかにも露悪的に笑う。

「無いもんねだりしてもしゃーないわな、せめてもう何本か行っとき」

 ビニール袋から躊躇いなくストロングレモンサワーのロング缶を抜き取り、プルタブを景気良く起こすと、百合子の頭を鷲掴みにしてぐいと唇に押し付けた。

「ん……んく……んく……」

「おい、恬……!」

「ええやんええやん、まだやでまだまだまだ」

 数分後。

「けぽけぽけぽ……」

 当たり前である。

「おーよしよし……落ち着いて全部出せ、大丈夫だから」

「ぅえ……っ、うー」

 唇の端から涎の糸を引きながら、恨みがましく恬を見上げる百合子。察しの良い和姫が介助して外の森へ連れ出したからなんとかなったようなものの、危うくこの寒々とした中で礼拝堂の大掃除に使徒全員を動員する羽目になるところだった。

「んー、上手くいかへんもんやな」

 残っていた缶のハイボールで一杯やりながら、当の桜森恬は声を殺して笑っていた。

「恬、お前のせいだぞ。なんだよその態度」

「ククッ……なんやねん、酔っ払われへん言うさかい手伝うたっただけやんか」

 スカジャンのジッパーは開いたままで、灰色のセーラー服が覗いている。

 誰彼構わず喧嘩を売る桜森恬が、しかし『酔狂隊』の第八使徒として認められている証。

「ええよええよ、昔の誼っちゅーやつや。僕を悪モンにしといたらええ」

 恬のことを――何を考えているかわからない、不気味で意地悪な少女だとは、思う。確かに。

 だが百合子にとってそれは、絆・ザ・テキサスの眼差しに相対したことでつい先日生まれて初めて知った本能的な嫌悪感と比較すれば、あるいは気にもならないほどだった。

 少なくとも、その背中を摩りながら素知らぬ顔の恬を険しい目で見る和姫とは、違って。

「百合子、あったかいお茶飲む?」

 様子を窺いに来た外連がぴょこんと頭を傾けて、蒼ざめた百合子の顔を覗き込む。礼拝堂にはシスターのために設けられた小部屋が隣接しており、主にヘルミがそこでコーヒーや茶を淹れていた。

「ん……ありがと、外連しーじゃー」

「しーじゃー?」

「ぷは……あ……外連、せん、ぱい」

 受け取ったマグカップのほうじ茶を啜り、こほ、と小さく咳き込みながら訂正する百合子。

 せんぱい、と。どこか舌足らずに聞こえる、ぎこちない普段の響き。

「あー聞いたことある! 沖縄の言い方でしょ?」

「……」

 こくん、と。鼻水を小さく啜り上げ、気恥ずかしそうに俯きながら頷いてみせる。

「かわいーじゃんか、無理に変えることないのになー。ねーヒメ」

「え、私ですか」

 歯を見せて悪戯っぽくにやつきながら、外連が細い肘で和姫の脇腹をぐりぐりと押す。

 沙羅との仲を隠し立てしていない彼女は、それは当然、この手の話題の場では有利に決まっていた。

「いや……百合子お前さ、割と出るよな。その、ウチナーグチ?」

「……?」

「この前の昼、教室でお祖母さんと電話してた時とか。覚えてるよ、沖縄の人間マジで『なんとかさー』って言うんだなって思ったから」

「………………!?」

 尋常ならざる敏捷さで、首を振り上げる。

 ひゅう、と頭の後ろで手を組んだ恬が煽るように口笛を吹く。

「違……! あ、あれはっ……おばあが……島の人が内地の言葉、使うの……嫌がるから……!」

「何を焦っとんねん、ジブンそないなキャラとちゃうやん」

 日頃の表情筋の硬さを思えばあり得ないほどその目を微かに剥いて、慌てた拍子に遡ってきた不快な胃液の酸味を茶で流し込んで誤魔化しつつ、必死にかぶりを振ってみせる百合子。

 恬は苛烈に走る舌の矛先を和姫に切り替えた。

「ニヤニヤすなや、阿呆! 可愛えな~とか思てんねやろ、ええ? 和姫ぃ」

「うるさいな」

 凍てつくような冬の風が鼻腔の感覚を殺すから、割と近くに零れたままの吐瀉物を誰も気にすることなく、どこにでもいる女子高生たちのような、そんなやり取りを重ねている。

 それをどうかしていると捉えるか否かは、測る物差しによるだろう。

 ただ、少なくとも――恬とのコミュニケーションはまだ心地良く噛み合わないが、想いばかりを募らせてついに再会を果たした和姫や、百合子にとって初めての「距離の近い先輩」である外連とは、不思議なほどスムーズに打ち解けられた。それはきっと一度拳を交えたからで、鬼百合の不良少女がそういうおかしな生き物であるというのはどうやら事実であるようだった。

「……ね。和姫」

「ん?」

 辺りを見回す。和姫、恬、外連が森の中にいる。敷地のはずれに礼拝堂はひっそりと建っている。

 不快なのは胃液の味かあるいは残った酒気か、いずれにしても温かい茶をごくごくと飲んだ後で。

「『酔狂隊』って……沙羅せんぱいと」

「しーじゃーって言いなよ、うち気に入っちゃったぜ」

「……沙羅しーじゃーと、鷹山さんと……あと、今日いる人で全員なの……?」

 肩に手を置いて茶々を入れてきた、乙丸外連。硯屋銀子。ヘルミ・ランタライネン。謝花百合子。藤宮和姫。桜森恬。

 使徒のナンバリングとしては、百合子がさっと顔を想像できないのは第二、第三、第九、第十、第十一か。

「他の人……全然、見かけないから……」

「あー、そうだよな。結構、普段来ない奴らもいるんだよ。案さん……養老案<ヨーロー・アグネ>さんっていう沙羅さん外連さんと幼馴染の人なんかは今、海外だし」

「この間、沙羅がみんなにお前のこと紹介した時はいたよね。確か」

「ま、僕らみたいな暇人とは気ぃ合わへんねやろ」

 ちなみに――旧第六使徒・田中ステファニーの脱退時に恬が彼女以外の同期の使徒たちと親睦を深めていると覇龍架に語ったのは全くの出鱈目である。和姫でさえ百合子が転校してくるまでは礼拝堂に寄り付かず、ほぼ没交渉だったくらいなのだから。

「じゃあ……いつも学校にいるのは……これだけ……?」

「いや……もうひとりいる。十番目の……正宗皇乃<マサムネ・オーノ>って知らないか? Vの、割と有名なんだけどさ」

「まさむね……」

 表情の薄いまま、こてんと首を傾げる。

 ぱちくり、丸まったヘーゼルの瞳は何も知らないことを明白に訴えていた。謝花百合子、インターネットにはとんと疎い女子高生である。

「ヒメ、『見せた』方が早いんじゃない?」

 外連の言葉選びがどういう意図なのか、その答えは和姫が手に取ったスマートフォンの中にある。

「そうですね」

 指先ひとつで、スクリーンの上には可能性の火花が迸る。繋ぐ。動画サイトへ。

 鬼百合の片隅から、広がる海をすら越えて、世界へと――



「あんなに楽しかったのに」

 独り言は。

 冬の日の窓ガラスに、曇りをつくる。ふわりと燃え広がる燎原の炎のように、しかし白く冷たく、ただ不定形であることだけが。

「やっぱり、喧嘩なしでは終わらなかったんですね。お祭り……」

 栗色の髪はさっぱりと短く切り揃えられ、銀縁眼鏡の薄いレンズの奥で、睫毛の穂波と薄い瞼がこの世で最も小さく震える。意識の果てる瞬間に見えるような遠い赤と青、毛細血管の儚い色彩は胎児の皮膚をそっと透かして見るように。

 輪郭の細い少女だった。その腕はきっと誰かに暴力を振るう意図で用いられたことなど一度としてなく、大きく優しげに発育した胸部と共に誰かを慈しむことを象徴する。

 水恭寺綺羅。穏やかなる図書室の女主人。修羅の道たる鬼百合女学院において、静の極に佇むひと。

 神の子・沙羅の妹であるが故に、使徒たちの幻影が常に彼女を守護している。『酔狂隊』の存在意義、そのルーツであるとされる少女。舞台装置としての姫君。

「どうしてなんでしょう……」

 微かな片頭痛の残照が、彼女の瞼を犯していた。

 開いたままの分厚いハードカバー。ほつれたスピンの先が机の端から短く垂れている。古びた紙と糊の匂い。タイトルは、文学らしい文学に親しみ始めた年頃にSFへ入門していこうと思うなら第一歩になるであろう、平易でありながら美しく優れた名作だ。

 地殻の下でうねる溶岩のように、ここには物語が渦まく。綺羅ひとりだけを閉じ込めて。

「『潮騒の向こう側』なんて。辿り着いたところで、何もありはしないんですけど」

 暖房のあるその空間で、彼女はブラウスの上にセーターを着ていた。嫋やかな印象は確かにありながら、しかし、不健康な儚さは持ち合わせていない。朝食は昨夜の残りの鶏肉と椎茸の煮物、卵焼き、納豆、それから彼女の趣味でもある糠漬けの蕪と人参で炊きたての雑穀米を茶碗に二杯も平らげた。よく食べ、よく眠り、よく本を読む。それが水恭寺綺羅のライフスタイルであり、健康にして健全な生活はやはり彼女を不良少女の概念から対極に位置付けていた。

 本を手に取って、窓に寄り添う。喘ぐように溜息をつく。

 図書室は隔絶されている。鬼百合女学院の敷地の中で、そこだけはどことも繋がっていない。窓の外に見えるのは、ただ、荒れ野のような冬だけだ。

「わたしの大好きなこの学校で、みんなが仲良く、穏やかに、幸せにいられますように。そう願うのは、おかしいんでしょうか」

 つ、と指先がガラスをなぞる。アルミサッシには結露が滴っていた。

 窓際に大きな机がある。彼女の望んだ通りに。そこまでは低い書架が窓枠の下辺に沿うように並んで回廊を縁取っていたのに唐突に途切れ、動線は分岐を強制されている。

「ねえ、お姉ちゃん……」

 水恭寺沙羅と水恭寺綺羅。

 ふたりの間に血の繋がりがないことを知っているのは、乙丸外連や養老案などごく限られた身内だけである。

 だからこそ、強く想う。暫定的に鬼百合最強と謳われる彼女のことを。

 綺羅とはついに面識がなかったけれど――漁火美笛もそうだった。敵に恐れられ味方に慕われ、鮮やかに青春を駆け抜けて、潮騒の中で消え果てた。秩序らしい秩序がまだ欠片も存在していなかった当時の鬼百合において誰よりも優しく、そして喧嘩で負けたことは一度もなかったという彼女の末路が、それだった。

 沙羅にとって美笛は人生で二度目の大いなる喪失だった。彼女の双子の妹であった由羅<ユラ>の小さな身体が目の前で飲酒運転のトラックの影に飲み込まれた夜、住職である父は別のどこかの死人に経を上げるために出かけていった。思春期の沙羅はそれを知って、実家の離れに独り暮らすようになった――ピーターパンの乙丸外連がそこに入り浸っていることで両親は却って安心し、今なお溝を埋めようともしない。

 水恭寺由羅、漁火美笛。目の前で命の灯がかき消えることを、きっと今の沙羅は恐れているのだ。

 故に闘争を厭わない。命の価値は等しいと説く父に逆らって、彼女は、世界なんか救えなくとも右手の届く範囲だけは絶対に守り抜くと誓っている。外連や案や、『酔狂隊』の仲間たち――なくしたくない煌めくもののひとつに、きっと綺羅も数えられているのだ。

 それが――

「あっ」

 前触れもなく、ぱつりと。

 綺羅の手の中で、年季の入った背表紙が剥がれて。

 糊が劣化していたのか、ばさり、ページが丸々抜け落ちる。冷たい木のテーブルの上に。

「いけない……っ」

 咄嗟の綺羅は立ち上がると、長いスカートを大胆にたくし上げ。

 躊躇いなく一瞬で、白い太腿に巻いたホルスターから鋸刃のサバイバルナイフを引き抜くと、昆虫標本をピンで留めるかのように突き立てた。

 ぐさりと、刃先は文字の方陣の中央近くを机にまで貫通して。ページが散逸しないよう。

 薬用の透明なリップクリームだけを塗った唇が白むほど内側から力強く引き結びながら、彼女は、当然の如くそう対処した。

 その後で、角ばった木の椅子が無造作に倒れた。その軌跡を置き去りにするほどまでに、水恭寺綺羅の動作は疾かった。

「危ないところでした。……ご本の補修キットは、確か隣に……」

 乱れた髪を整えて、ほっと息をつく。林檎の色の頬。

 大振りの刃物を毒のように隠し持っていたことなど誰にも知られないままで、物静かな少女の顔をする。

 天使のよう、と讃えたのは誰だっただろうか。

 ポケットのスマートフォンが震え出し、驚いた拍子に前へ躓きかける――そんな仕草さえ、わざとらしくも見えないのだ。

「わっ、わっ、急に大忙し」

 取り落としそうになって手元でお手玉したスマートフォンを、なんとか耳に当てる。

「はい、こちら八十鬼<ヤソキ>探偵社横浜事務所。代表の八十鬼ジキルが承ります」

 八十鬼ジキル――「水恭寺綺羅」のアナグラム。

 そう鈴の鳴るような声で名乗った綺羅は、ソーダ水のように澄み渡って薄く輝くレンズ越しに、色の無い大きな瞳を微笑ませた。

 最初の記憶は、雪の降る日のこと。

 密閉された空気が、陰陽を司るように対流する。暖房の低く唸る音がくぐもって連続し、頭蓋の内で響いているのかと錯覚させる。

 乱れたスカートを整えながら、長い睫毛は稲妻のように閃いた。串刺しの本に背を向ける。

 そこは図書室だった。彼女ひとりの領域だった。

 書架と書架に挟まれた壁に小さな絵が飾られている。

 寝台で眠る女性に忍び寄る馬頭の夢魔を描いた複製絵画である。

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