第6話 シュルレアリスム的実験6
猛攻。尋常ではないことの証を求めている。振出しに戻る。目新し財宝を付け狙う鷲。煩い。煩い物事を断ち切りたい。大半は邪魔だ。赤色を塗りたくった眼尻を齧りとって、鬱陶しい世界に終止符を打ちたい。殺してくれ。殺してやるから。無駄な抵抗をする。ふりをする。めざとく世界を見つめているのは梟の目を持った鷹。世界を一つにしたい。煩い馬鹿をすべて取り除きたい。狭量。知っている。知っていることをすべて並べ立てて、自分を否定する。異常である。発展型を知る。どうにもならないことをうっとうしく思うことは苦痛でしかないが、どうすることもできない。新しい苦痛を追加していく息。冬に咲いた花が秋になってゴミのように散る。美しい言葉を述べよ。穢れを払え。失せろ。せん妄。終わりを望んでいる。それを知っている。息をする。馬鹿らしいと鼻で笑いながら、それを性欲で歪める。値にも賀茂めちゃくちゃにしてしまいたい。犯して、殺して。潰して。何もなくして。すべて失ってその先にあるものは絶望かどうか。知る由もない新しい赤色。ねえと語りかける相手がだれかわからない。無下にしている。凌辱する。雲を引き裂いて引きずりおろす。襤褸衣。おかしくなることは不幸か。健常という幻想。シェルターの中身をおどろおどろしく披露することに快楽を見出す。破裂。爆散することを恐れてる。望んでいる。あまりにも危険である。それを知っている。抑えようのない衝動を殺し続けることで唯一の呼吸を楽しんでいる。永楽。無念。望まざること。人の声は全て煩い。邪魔だ。目障りだ。耳障りだ。失せてくれ。さもなければ狂ってしまう。青い空をどうにかしたいと望んで黒い泥の中に這いつくばる。精液を啜る。愛欲は皆無である。吐き気を催しながら君の死体を見つめている。それを嗤っている。空が見ている。疼いている。疼痛に引きずられていく。あまりにも醜い。誰も見ていない。存在は無価値に等しい。世界の片隅を汚しつくしてしまいたい。血。
何もない。馬鹿らしい。死ねばいい。殺してしまいたい。犯してしまいたい。
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