第7話 シュルレアリスム的実験7

紅玉。虚ろ。目隠し。引きずる赤。黒いローブ。とんがり帽子の通夜。通り越した闇夜を背後に、眠りをむさぼっている鴉を滲む。鬱病の小作人。隣人を愛せよ、と欲する他にない。目覚ましと夕暮れ。当り前のチキン。明滅する紅いライト。フレキシブルな暗算。暗澹とした空に見る白鯨。r夫人な要求とそれに伴う高慢な理想を持ってして、現れる虚ろな世界の果てに見える一方通行。ルントシュタットと憂鬱。工作を繰り返す余地もない布陣。無理やりつなげられた神経回路を侵している。火花が散る。震える舌。淋病の道化師。抉り出された眼球をスープに入れて飲み乾す。フードファイターは馬鹿げている。論理の破綻。明順応を忘れた青い鳥。粉塵に塗れる大空を隠している。リラックスすることの困難を思う。フッテージを解禁せよ。倫理に侵されただけで絶望するのはウサギのように高跳びするのとかわることがない明滅である。ニーチェの望んだところの光。三途の川をわたるために用意する金銭。カロンは泣かない。打ち込みの音楽。踊ることの無意味さを知っていることは決して馬鹿げてはいないと信じている。小僧。ループ橋を巡る。湖の夜。白鳥を知る。陶芸家の憂鬱。山中に放棄された薄汚れたショベルカーと看板を背に、首を吊る無線基地の片隅にある倒木。忘れ去られた遺産。えてして知りえることのない新しい造語。むかつく虫。面倒な事柄。愛らしい服装に身を包んだプラダの悪魔。香水を覚えている。雨。強く振り続ければ地面を穿つだろうと楽観視をつづけている。ロングスカートの内側にある生臭い生。フォンダンショコラ。蓮華の咲く湖の上に浮いてる釈迦の幻想をうす暗闇の霧を背景に見る。それは幽玄である。面妖な改行。統括された植民地。支配することの意味を探す。眼球を縁取る赤。病的な予感。アイライン。ノートルダム宮殿は沈んだ。レンゲツツジ。忘却の彼方に見える星空をうらやむ。味噌を齧る。荒んだ鈍色。鈍麻した感情の欠片を絵具に混ぜて風景画を描いている老人。橋の上から覗いた人影が見下ろしている。白昼夢の悪戯。恒例行事につき異論は申さぬよう。放っておけばいい。眠気に押される意志。立ち上がることのできない情けなさを感じる。酩酊を覚えてやがて沈む船に乗る。

泥船は進んでいく、荒野を背に、高い山を越え、やがて至る暗澹とした海原をめざし、絶望的な行程の下で、アルコールに親しみながら。

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