第5話 シュルレアリスム的実験5

死んでいく鳥の背に中を見せて、虚ろに笑う。ああ、ダメだとつぶやく。果ての無い世界。ボロボロの雑巾。掲げた旗を折る。折り曲げた信頼。辛抱sることへの抵抗じみた狂気。演技をする人殺し。眠たさ。アカデミック。フルコーラス。寝床を外に置く。抵抗。抗うことの意味を探している。冷然とした白人。抉り取った眼球の見つめる先にあるものたちを殺す。双葉に別れた膿。美濃。うつ病の人外。スロットルを絞る。破綻する計画。籠絡する。滅亡する明後日のどうでもいい情報。後ろめたさを感じる。どうでもいい抗い。無駄な世界。めいめい踊れ。馬鹿騒ぎに胸を躍らせる猿。羨ましい。濃紺。メタルギア。ウツボカズラ。踏み足りない。事故を起こしたことを知る。フリークスに成り果てたことはどうでもいいが、当り前に生きられないことが辛い。雲母に乗る。無差別な降臨に反吐を吐く。二重に移されたおどろおどろしい有難迷惑な復活。傷を覚える甘さ。美味。甘味を感じる。掘り下げることは恐ろしく、甘美でなおかつ致命的である。致命傷。滅亡。盲目に成り果てる。普通であることは困難である。知っている。それは絶望である。明々である。ああ、馬鹿らしい。吐き気がする。それよりも何かが食べたい。人のようなもの。何か。外に出るような掃出し口を探している。マグマに似た煮物を取り出して、眼窩に滑り込ませろ。虚ろに見上げることは対して意味をなさない行動である。気が狂ったことはどうでもよかろう。必要なのは絶望と飛躍に、ありがたい破壊である。取り繕った鳥。雲泥の差。泥濘に埋まる火を眺めながら、空にかかる虹を恨み、どうでもいい幻想の果てに死を望む。ウリエルの加護を得る。外の世界は冷たい。盲目は望まれる終わりの一つであり、確率であり、滅亡であり、なおかつ食事に他ならない。軍隊に似た行進。鬱。抱えることの意味を探す。脳みそを探す。心はどこにいったのかもうわからない。襟足を正し、めいめいに踊る。すべては一人である。抗えない事実に立ちすくむことは恥ずべきではない。当り前のこと。肩こりに血を吐き出す。快楽。色を知ったことへの罪悪は振り返ればあまりにも馬鹿げている。馬鹿に馬鹿というのは実に阿呆らしいが、それもまた当り前である。残酷な普通。振り絞る。気力の果てに待つ。涅槃をよこせ。眠り。浅からぬ絶望の淵。売りに出された魂。案外、どうということはない。何もかも億劫になる。遜った態度。

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