第4話 シュルレアリスム的実験4

根詰めすぎたやりくり。モード。当たり屋。択捉島。ねえ、どうしようもないの。鬱からの脱却を指向する馬鹿らしい試みとその顛末。永遠。忘却のかなたにある安らぎ。フリをし続ける道化師の欠片とあたりさわりのない会話を続ける腹話術師。老人の死。どうでもいい世界。ぐうたらした緩慢な死。どうせ何もない。果てしない孤独の沼に足を突っ込んだゾンビ。売れ残った果実。うっ血した森の精。エンジンのかからなくなった自動車。どうでもいい当たり障りのない世界の傀儡。馬鹿。戦略的撤退。不利。理不尽。踊りを踊るために流す涙を舐めとる。売りに出された脳みそ。アドレナリンを注射する理屈のない孤独。えんどう豆。リリー。暗澹とした巣窟を掘り出した決意に目覚ましいばかりの活躍を嵌めて。エミグラム。隣人の死。クソの塊を蹴り崩す馬鹿。泣いてみろよ、ほら、死ね。どうせどうでもいいだろ。当たって死ねばいい。何に?知らんね。どうでもいい。雰囲気越しの退屈な会話。繰り返し。作り笑いを続けている。から騒ぎは馬鹿らしい。何もかもどうでもいい。鬱病。アピールと屈折。みっともない。世界の終わりを消せ。テレビは死んでいる。空の外で。薄汚れた暗澹としている神と遊びを極めて上がり下がりを続ける脳みそのない塊。演武。粉塵爆発。せよ。売りに出されたありえないものの一部を切り取って作った馬鹿のような世界を後退させる俗物。カフェ。コーヒーを嗅ぐ犬。念仏は届かないからもうどうしようもないしどうでもいいから訪れてくれる早い終わりを望んでいる。望みのないこと。当たり障りのないことを繰り返して馬鹿らしく死んでいく行為を繰り返して遊ぶのも飽きたと言えることを喜ぼう。ふしだらな道化師を見ろ。いつ死ぬか見ものだろう。憎悪に抱かれて死ね。これはアンチテーゼだ。世界はない。何もない。空虚な虚ろな世界ににらみを利かせるどうせ何にもならない新しい鬱病の患者は夢を見ているから幸せだろう。牢獄に閉じ込められた人間は美しいからそろそろ解体しなければならないと手鉋が語りかける夜の外。夜風にあたる空を眠りながら見ている。貪欲な願望に寄らずどうせ何もしないことはわかりきっている先ほどの振り返り。続ける。続ける。続ける。何を続けるのか続ける分からないがことに意味があるのかどうなのかを知ることもできないから頭が痛い。脳を飲む。腐食する世界。泣かないでいて。遊び足りないから。

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