3話 戦闘そして実力

あれから一週間後、俺は橘との戦闘訓練を受けることになった。まあいい機会だ、自分の実力を試したかったしな。

「本当に大丈夫なの?優くん?」

「ありがとう、江ノ島さん。やってみたいんだ。初めての戦闘だしな。江ノ島さんには分からないかもだけど、俺ってオタクじゃん?だから戦ってみたいんだ。」

「そうだね。わたし知ってるよ。こっち来てからすごく明るくなった気がするもん。本当にこういうの大好きだってこと。中学時代もそうだったもんね。」

「中学時代?同じ中学だっけ?」

「ううん、なんでもないの。それよりそろそろ始まるよ!頑張って!」

「?そうだね。いってくるよ。」



「よう逃げたかと思ったぜ。」

「遅れて悪いな。 」

あれから一週間、メイギスさんや、執事長のセバスさんと特訓をした。ただいくら特訓したところでステータスの差もあり勝てる確率はゼロに等しいだろう。だが、勝てないわけじゃない。橘は1週間何もしていなかった。油断している。勝機はある!多分!

メイギスがやってきた。

「では始める。構え!」

「圧勝してやるぜ!」

「始め!」

そう言った瞬間、橘が一気に駆け出した。

こうして2人の決闘が幕を開けた。


――――――――――――

遡ること六日前。決闘を受けようと思った俺は、王女様に止められた。

「藤山様には先に雑務を覚えていただくため、ケガされては困ります。それに、まだどちらも経験が浅い身、1週間ほど待っていただきませんか?」

王女様に言われては橘も断れない。1週間後になった。

その後俺は使用人としての仕事を一通り必死に覚えた。その間教育係になった、セバスさんさんと気軽に話せる仲になった。

「そう言えば優くん、五日後には橘様と決闘だそうですね。自信のほどはどうですか?」

セバスさんはおれのことを「優くん」と呼ぶようになった。

「自信なんてないですよ。あんな化け物。僕じゃ太刀打ち出来ない。公開処刑になると思いますよ。」

「良ければ私が稽古致しましょうか?」

「セバスさんが?できるんですか?」

「こう見えて私は元Sランクの冒険者です。少なくともここにいる誰よりもは強いと思いますよ?」

まじかー。テンプレでよくある執事さん実はめっちや強いだー。

「そうなんですか?ならば是非!お願いします。」

「分かりました。ではまだ時間がありますし、今から始めますか。」

「はい!お願いします!」


結論から言うとセバスさんパネェ。もうおれらいらないんじゃね?ってくらい強い。あんな化け物勝てるわけない。一太刀も与えられなかった。そんなこんなで、いつものメイギスさんの基礎トレーニング+セバスさんの戦闘訓練が俺の日課になった。Lvアップも果たし俺のステータスはこんな感じ


藤山優

人間

Lv16

HP  53

MP  50

攻撃  46

防御  50

俊敏  70

魔防  59

運  1000000


スキル

???Lv1 鑑定Lv6 ???Lv1 隠蔽Lv10


(称号は変化がないので省きます。)



うん、少しは強くなったよ?でも弱いもん。勝てねえよ…


―――――――――

橘が高速で近づいてくる。テンプレならここは、相手の動きが見える!的な感じかもしれないが、俺には全く見えない。そのまま木刀で脳天を打たれて、俺は気絶した。

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