第10話

 最後に。

夫婦どちらかが旅立つまで添い遂げられるコツを。これは著者の母が教えてくれた言葉です。


【人は相手を思いやって生きるもの。夫婦はお互いが思いやらなければ長続きはしない。どちらかだけではダメだよ。相手の気持ちを常に考えながら行動しなさい。言葉を発しなさい。それをお互いに続けていたら、きっとうまくいくから。】


著者が結婚する時に母が教えてくれた言葉です。そして、父からはこんな言葉をもらいました。


【男なんて単純なんだ。妻は夫に従っている振りをしながらリード出来るのが夫婦がうまくいく秘訣だ。】


母の言葉に比べるとちょっと雑ではありますがこれも著者が結婚する時に父が教えてくれた言葉です。


 残念ながら母の言葉はお互いが意識をしなくてはいけないことなので今回の登場人物である笑美には当てはまりませんが、父の言葉は妻がすべきことなので一人でも出来ることです。


 本作品を読んでくださった方は少なからず、離婚に対してや夫婦に対して興味がおありの方だと思います。散々笑美の家庭の話を書かせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?


 ご自身の体験と似ているという方もいらっしゃると思いますし、真逆の方、もっとひどい体験をされている方もいらっしゃると思います。


どんなに頑張っても【みかた】を変えることが出来ないくらい辛い方もいらっしゃると思います。


結婚生活を続けるメリットがもう見つからないと思うほど辛い時には本書のような【みかた】を変えてまで頑張らなくてもいいと思います。


自分の命の危機を感じたら、勇気を持って行動してください。役所に相談窓口があることもありますし、電話での相談を受け付けているところもあるようです。


費用が発生する可能性は高くなりますが、本気で離婚を考えているとしたら弁護士に相談する方法もあります。


 まず離婚に関するメリット、デメリットを知っておきたい時や話を聞いてもらいたい時などは無料で相談できる役所などから始めるといいと思いますが、時間に制限があったり対応が冷たかったりする場合もあるようです。


利用する場合には【なぜ離婚を考えたのか?】をメモにしておくと話が早いかもしれませんね。


 最後に来て離婚をお勧めしているような文面になってしまいましたが、笑美のように【みかた】を変えてみようと思ってくださった方は是非実行してみてください。


気持ちひとつ、勇気ひとつでもしかしたら「もう少し頑張ってみようかな?」という気持ちになれるかもしれません。


 皆様に心から笑える毎日と幸せだと感じられる毎日が訪れますようにと祈っております。


あかり紀子

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