3話 初めての偵察哨戒!?

「えー 本日は、少人数編成で駐屯地周辺の偵察哨戒を行う」



哨戒簡単に言えば、敵が居ないか見張りをして敵の動向を探ることだ。



「哨戒は6人編成で行う。メンバーを発表するぞ、シャーマン、スチュアート、チハ、T-34、クルセイダー、Ⅲ号戦車以上だこの6人は直ぐに作戦会議室に集合するように、それでは解散!」



講堂では会議をしていた戦娘たちが、自分の持ち場につくため移動し始めていた。



「シャーマンちゃん!同じチームだね、一緒に頑張ろうね」



同じチームになったスチュアートちゃんが、笑顔で話しかけてきてくれた。



「良かったよ~、スチュアートちゃんと一緒のチームでまだ他の人とは、話せてないから独りぼっちになるんじゃないかって心配してたんだよ…」



スチュアートちゃんと話していると、同じくグループの



チトゥーリィちゃんやチハたんが移動知らじめているので、作戦会議室に移動することにした。






コンッコンッ…ガチャ



「失礼します!M4中戦車シャーマン入ります!」



「同じくM3軽戦車スチュアート入ります!」



作戦会議室のドアを開けると中では、大きな机を中心として今回の作戦に関わるメンバーが集まっていた。



「シャーマンとスチュアートか、これで全員揃ったな」



全体の作戦指揮を執っているのは、パーシングさんだった。パーシングさんは、同じように金髪ロングだが黒の軍服を着ていて感じられる威圧がとてもある。



「それでは、今回の偵察哨戒の詳細を説明する。まず今回の偵察哨戒を行う理由だが、周囲の安全確保と近頃の陸貴たちの行動に変化がったからだ。陸貴たちが頻繫に補給物資をはこびこんでいるらしい、もしこれが陸貴たちの進行準備だとしたら早急に手を打たなければならないからだ。そのためにも、偵察をしてより多くの情報を得る必要があるということだ」



その場にいた全員が息をのんだ、ただでさえかつっ同可能範囲が限られているのに、残りの土地に侵攻し始めたら次こそ人類の滅亡になってしまうかもしれないからだ。



「次に行動の仕方を説明する。まずⅢ号とT-34はグループとなり全体の統率を取ってもらう、スチュアート、チハ、クルセイダー、シャーマンでお互いの姿がギリギリ見える距離で索敵をしてもらう。なお、傍受に対応するため作戦中に会敵しない限りは無線封鎖をしてもらう。以上、何か質問はあるか?」



手を挙げる人はいなかった。



「よし!総員出撃だ!」



パーシングさんの掛け声とともに、みんなから声が上がり出撃に向かう。出撃ベースに向かい、兵装を装備して出撃する。



「M4中戦車シャーマン、出撃します!」



身体には、特徴的な形をした側面装甲が現れ、75mm砲を搭載した砲塔を手に持ち出撃する。



「雨か…」



生い茂る森には、大量の雨が降り続いていた。



「みんな!パーシングさんがいってたように、お互いが見えるギリギリの距離まで離れてね!」



チトゥーリィちゃんは、傾斜した装甲を身にまとっていて私より大口径の主砲を持っていた。



「「「「了解」」」」



中心で統率を取るチトゥーリィとⅢ号以外は、偵察をするため距離を取り始めた。









~一時間後~



静かな森には雨が降る音が続いていた。



「このまま無事の終わるといいけど…」



緊張のせいか独り言がもれてしまう。






ガサッ、ガサッ



茂みから何かが近づいてくる音がする。



「誰だ!」



手に持った主砲を音がする茂みに向ける



「わっ!わ、私だよシャーマンちゃん!」



茂みから出てきたのは、草を髪に刺して偽装をしているスチュアートちゃんだった。



「もう!驚かせないでよ」



陸貴の中には隠密に特化したのもいるうわさがあるので、本気で撃ってしまうところだった。



「えへへ、ごめんごめん。それより、パーシングさんが言ってた陸貴の基地見つけちゃった!」



スチュアートちゃんは、目をキラキラさせて私に報告してきた。



「ホントに!早くチトゥーリィちゃんたちに報告しないと!」



スチュアートちゃんも報告をするために移動の準備を始めていた。



「よし、いくy「ヒュゥゥゥゥ…ドーン



移動しようとした瞬間、空から砲弾が飛んできた。



「きゃぁぁぁ」



砲弾の破片によって、機銃を破壊された。



「シャーマンちゃん!行くよ!」






6人は砲弾と雨が降り注ぐ中、仲間の下に走り出した。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る