2話 みんなと授業です!

「ふぁ~あ…着替えるか」



布団から這い出てパジャマを脱ぐ、指定されている制服を着てスカートの下にスパッツを穿けば終わりだ。



「おはよう、シャーマンちゃん早いね、私も準備しないと」



隣では、スチュアートが制服を着てスカートの下にタイツを穿いている最中だった。



「スチュアートちゃんもおはよう、今日は授業があるんだっけ?」



ふとスチュアートの方を見ると、靴を履いているとこだった。



「そうだよ~、今日は基礎からだからシャーマンちゃんでも大丈夫だよ。さて、そろそろ行こうか!」



そう言ってスチュアートは、勢いよく立ち上がった。



「そうだね、行こうか」



2人は部屋を出て、教室に向かった。



「そういえば、先生は誰がしているの?」



スチュアートに聞くと、上を向いて思いだしながら話した。



「えーと、確かにパットンさんだったかなあの人は怒ると怖いから気おつけた方がいいよ」



話しているうちに、教室に着いた。






ガラガラ…



「みんなおはよう~」



スチュアートが挨拶をすると四方から挨拶が帰ってきた。



「あなたがシャーマンね!私はソ連中戦車のT-34よ!チトゥーリィとでも呼んでね、よろしく!」



挨拶をした途端手を掴まれた子は、制服に大きく赤い星が描かれていて赤い髪をショートにしていた。



「んー?ああ、新しく配属された子か九七式中戦車チハで~す気安くチハたんって読んでね~姉共々よろしく」



チハはシワの付いた制服を着て、黒髪をシンプルにひとつに結っている。



「ちょっとチハたん!また制服にシワついてるよ、ちゃんとアイロン掛けてください!」






「あー、ハイハイ分かった分かったって…スチュアートは細かいな~」



チハたんとスチュアートの2人が絡んでいると、ドアから先生が入ってきた。






ガラガラ…



「ほら~授業始めるから座って」



ドア開けて入ってきたのは、先生と思われる人だった



「シャーマンちゃんあれがパットンさんだよ」



小声でスチュアートちゃんが教えてくれた。



パットンと呼ばれている女性は、見た目は大学生くらいで黒を基調としま服を着ている。黒髪はサラッと背中にかけて伸びている。



「はい、じゃあ昨日の復習からやるわよ」



パットン先生は、教卓に立つと授業を始めた。



「まず戦車には大きく4種類に分けられのは知っているよねぇ、じゃあチハ!」



さっきからだるそうな雰囲気のチハが指名された。



「は、はい!」



少し慌てながら、立ち上がった。



「じゃあ、この4種類全て言ってくれるかな?」



言葉は優しかったが、顔が完全に笑っていなかった。



「え、えーとそれは…」



ますますパットン先生の顔が険悪になってくる。



「昨日の授業ちゃんと聞いてたら答えられると思うけど?」



パットン先生と目を合わせられないほど険悪になっている。



「はぁ、チハは後で演習ね。じゃあ説明するけど戦車には、シャーマンやスチュアートのような戦車、フェルディナンドやヘッツァーのような駆逐戦車、プリーストやビショップのような自走砲、ゲパルトやM15などの対空戦車の4つに分けられるわ。そしてこの戦車一つ一つの役割は…「キーンコーンカーンコーン…この話はまた明日ね」



そう言って授業が終わってしまった。



「シャーマンちゃん、一緒にお昼食べに行かない?」



目の前にスチュアートちゃんが立っていた。



「うん、いいよ一緒に行こ!」






そう言って2人は食堂に向かった。





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