戦車ちゃんは世界を救いたい

胡奈

第1話 初めての仲間です!

ドアの前には、制服着て流れるよう伸びている金髪をした女の子が立っていた。



コンッコンッ



「失礼します!本日より配属されましたM4中戦車シャーマンです!」









~30分後~



「失礼いたしました」



怖い指揮官じゃなくて良かった…そう思って部屋から出ると、寮宿に向かうため長い廊下を歩き始めた。



「すみません、今日配属された方で合っていますか?」



後ろから別の女の子に、話しかけられた。



「ふぇ!?あ、はい今日より配属になりましたM4中戦車シャーマンです!よろしくお願いします」



急に話しかけられたので、驚きながら挨拶をしてしまった。



「こ、こちらこそよろしくお願いします。私はM3軽戦車スチュアートです」



話しかけてきた女の子も同じような制服きていて、黒髪を後ろで一つに結っていた。



「それじゃあ寮宿に案内するから、ついてきてね」



そういうと、スチュアートとシャーマンは長い廊下を歩き始めた。



「私も最前線の駐屯地の人たちっていうから、怖い人かなって思ってたから安心したよ」



廊下を歩いてるうちも、この駐屯地の広さひ驚かされる。



「さぁ!ここが私たちの寮舎だよ」



ドアを開けると中は、広い共用スペースになっていてそこから各部屋に繋がるドアがあった。今は歓迎会をしてくれるのか、華やかな飾り付けがされている。



「みんなお待たせ!今日から配属されたシャーマンちゃんだよ~」



スチュアートがみんなに聞こえる声で言った。



「初めまして!M4中戦車シャーマンです、よろしくお願いします」



挨拶をすると、四方八方から拍手が送られた。



「じゃあ、みんなシャーマンちゃんの配属を祝って乾杯!」






「「「乾杯~!」」」



周囲からジュース、ビール、日本酒など多種な飲み物が掲げられた。



「君がシャーマンだね!あぁやっぱりアメリカの子は可愛いね~」



後ろからスチュアートとは違う声の人が、頭から肩、手へと触ってきた。



「わっ!わっ!?」



驚いて素っ頓狂な声を出してしまう。



「もぅ!フェルディナンドさん身体触るのは止めてっていつも言ってるよね!」



スチュアートが呆れながら注意してる。



「ごめんごめん、あっ!紹介し忘れてたね、僕はフェルディナンド重駆逐戦車だよ、よろしくね」



フェルディナンドは、短い黒髪で制服きてその上に、茶色のコートを着ている。



「こちらこそよろしくお願いします」



フェルディナンドは他の人と飲んでるからと言って、ビールを片手に行ってしまった。



「さぁ、シャーマンちゃんも何か飲みに行こ」



シャーマンはスチュアートに連れられ人混みの中に消えていった。








同じ頃、陸貴も人類の最後の活動域に進行するため準備を進めていた。


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