第10話
「は?おい、どういう意味だ?」
氷夜は意味を理解しきれずに聞き返した。
「どういう意味もそのままの意味だよ。氷夜が願いを告げる役で私が生贄になる、それだけの話だ。」
「捧げる血は一族の血でなければならないんだぞ?それに人間1人分必要なんだ。死ぬぞ。」
「最初に言っただろう、私の体は氷夜の細胞からできている。血液も全く同じつくりだ。つまり、願い役の血を捧げるのと同じ結果になる。」
それに私はもうすぐ死ぬ身だし丁度いいだろう。と、心の中で付け足して氷夜の方を見る。
氷夜は納得はしてが、腑に落ちないような顔をしていた。
「とりあえず、その事は後で決めよう。」
とりあえず、行動指針は定まった。
あとは成功させるだけだ。
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