#022 バックアップについて
今回はデータのバックアップについてのお話。
まず、皆さんはバックアップをとっていますか?
①、やっていない。
②、昔やって、それっきり。
③、手動でマメにやっています。
④、自動バックアップを設定している。
の4通りかな?
言われなくても分かると思いますが、やった方が絶対に良いです。なぜか? とりあえず、バックアップが役に立った事例を思い出せるだけ上げてみます。
①、何らかの原因で執筆ソフトがフリーズしてしまった。
長時間の使用やOSのアップデートなどの強制処理で、執筆ソフトやOSがシャットダウン。作業中のデータが消えるのは当然ですが、タイミングが悪いとデータファイルそのものが破損して丸ごと使えなくなる場合も。
②、PCが壊れた。
なかなか無いですが、絶対にいつかあること。多いのはハードディスクの破損とOSの破損。あとは画面が映らなくなったなど。ハードディスク以外の故障なら、知識があれば復元可能。
③、間違って消してしまった。
たまにやってしまう。変な場所に保存して不要フォルダを整理ついでに一緒に消去してしまうパターンや、ミスクリックによる誤操作で消去してしまってソレに気づけなかったパターン。あとは、古いバックアップデータを削除したら退避し忘れていたデータがあったなど。
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では、バックアップ方法の種類について解説します。あと、先に言っておきますが、バックアップを1種類に頼るのはNGです。つまり複数を選び、用途や予算などに合わせたプランを自分用に組むのが正解です。
・クラウド
最近は一般的になってきた方式。PC内ではなく、GoogleやWindowsのクラウドサービスを利用する。勝手にネット上に保存されるので手間いらず。しかも、アカウントで紐づけされた端末ならデータを共有できるので、出先でスマホから確認するなんて事も可能。
欠点は、パスワードなどを忘れてしまうとサルベージが不可能なところ。最初に設定して、PCを数年ぶりに更新。いざ再設定しようと思ったら、その時に設定したメールアドレスやパスワードを忘れてしまった。なんてことは結構あります。
・NAS
聞きなれない単語かもしれませんが、分かりやすく言うと自宅に設置する簡易サーバーで、つまりは個人クラウドです。導入には多少の知識や投資が必要ですが、クラウドと違ってデータサイズの制限が無いので、動画の共有や、大きなバックアップデータを外部保存するのに使います。
欠点は色々ありますが、お金がかかるわりにクラウドの劣化版みたいな特徴です。私は使っていますが、やはりテキストデータ程度のバックアップには不要です。
・USBメモリー
非常に一般的なバックアップ方法。そして何より分かりやすい。SDカードでも外付けHDDでもなんでもいいですが、外付けの記憶媒体に手動でデータを移しておく方法。
欠点は、マメに保存しにくい点。自動化してもいいですが、基本的には重要なデータを手動で保存、そして持ち歩くための方式ですね。
・サブドライブ
USBに近いですが、コチラはPC内に直結して外さない方式。PCが壊れても、追加したサブドライブまで全損することは滅多にないです。しかも、PC内のドライブとして認識されるのでマメに保存しやすい。
メインのドライブ(マイドキュメントなど)に保存し、サブドライブをバックアップ先にするのもいいですが、保存先を最初から追加したサブドライブにしておくだけでも効果があります。複製では無いので過信は出来ませんが、1番気軽で手間のかからない方法です。
欠点は、なんと言ってもPCの知識が必要な点。また、拡張性のないタブレットやスリムPCでは使えません。一応、外付けのUSBメモリーでも似た使い方は出来ますが、それだったらクラウドでいいじゃん。
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保存する媒体ではなく、保存方法、つまり手段・過程について。
・自動保存
クラウドやサブドライブなどに直接データを保存する、あるいはツールを使って複製保存する。一応、私は有料の自動保存ツールも持っていますが、使っていません。昔はクラウドとサブドライブに同時保存していましたが、今はセキュリティー重視でサブドライブのみにしました。自動保存は、やはり普段気にならないくらい気軽に実施するのがポイントで、そこに手間をかけるのは違いますね。
・手動保存
USBなどに不定期でおこなうバックアップ。直接手動コピーしてもいいですが、バックアップソフトに保存フォルダーを指定しておいて、任意のタイミングでバックアップを開始する方法が便利です。私は、古いHDDを壊れる前に引退させているので、気が向いた時にそれらにデータを分散して複製保存しています。
・投稿保存
テキストデータ限定になりますが、投稿サイトに投稿、あるいは非公開状態で執筆する方法もあります。基本的には、もしもの時のサルベージ手段の1つです。もし間違えて個別のデータを消した場合は、お世話になる事もありますね。
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・結論
①、PCの知識がない人は、とりあえずクラウドにデータを保存する事を覚えましょう。幸い、テキストデータならデータ容量や通信料制限に引っかかることはまず無いです。でも、ネット上にデータを保存するのに抵抗があるなら、サブドライブか、最悪USBメモリーでもいいです。
とにかく、PCのメインドライブに保存するのは避けて、それらの追加した記憶場所に保存してください。そうしないと、PCが壊れたら、データも共倒れです。
②、手動で複製保存を作っておく。USBメモリーでもいいです。週1でもいいし、月1でもいいです。とにかく、メインの保存場所以外にも、同じものを予備で複製しておきましょう。何かあった時に、1週間前に戻れる手段を用意しておく。これはバックアップの基本です。
③、身の丈に合ったバックアップを。機械音痴なのに無理してクラウドを使えるようにしたけど、それっきりになって使い方も忘れた、では意味が無い。その点、USBメモリーは優秀ですね。設定やパスワードは不要で、刺せば使えて、どこでも買える。そう言うところから、自分の分かる範囲でバックアップに挑戦していきましょう。
・最後に
私の場合は、
1次保存:サブHDD(メインデータ)
2次保存:NAS上のHDD(バックアップソフト経由)
3次保存:サブのSSD(完全手動)
の3種類で保存しています。前はメインのSSDやクラウドにも保存していましたが、そっちは止めて3つに絞っています。出来れば片方がダメになる可能性を考慮して、2~3つの保存先を用意しておくといいですね。
先にも言っていますが、自分の分かる範囲でってのが前提です。最悪、PC本体に直接保存して、それをUSBメモリーにたまにコピーしておくだけでもいいです。ダメなのは、設定してそれっきりになる事なので、分かる範囲で頑張ってみてください。
それでは、今回はこのあたりで失礼します。
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