#016 需要と供給、そして世間の認知

 昔『ラーメン屋はバラバラに建てるより、一ヶ所に集中して建てた方が儲かる』って話を聞いたことがあります。

 これは経済学的な話で、ラーメンを食べたい人の需要を広範囲にカバーするのではなく、ラーメン通り的なものを作って需要自体を底上げした方が、結果的に儲かると言う意味。つまりは『流行』ですね。


 実際にどれくらい効果があるのかという話は置いておいて、小説も、純粋な作品の良し悪し以外の部分で決まる要素は思っているよりも大きいって話。

 これは、読み手さんよりも書き手さんの方が思うところは多いかな?

 『どうしてこんな作品が評価されているんだ?』とか『こんなに批判されているのに、なんでこの作品は流行っているんだ?』みたいなのです。


 私の場合は、他の作者さんの作品を拝見する機会は滅多になく、もっぱら〇コニコで無料放送されているアニメ化された作品を流し見するくらいです。

 皆さんご存知の通り、異世界ファンタジーのジャンルは定番で、とくにチート系の異世界転生、俗に『なろう系』と呼ばれる(最近は太郎でも通る)ジャンルの作品は、一部のヒット作品以外は酷評の的になっています。つまりは一般ウケしないのですが、それでも今期も複数のタイトルが同一ジャンルでアニメ化枠を占拠しています。

 率直な感想としては『低予算のネタ作品と本格派作品の2本まで絞ってくれ』と思ってしまいますが、それでも叩かれる事前提でタイトルを乱立した方が業界としては儲かるのでしょうか?

 見ていると、いくらネタと言っても視聴者は、より盛り上がっている方に集中してコメントを残すので、結果として片方は勢いよく失速して、批判だけがのこる。見るにたえない作品から、ネタとしての盛り上がりを取り上げたら、残るのは苦痛だけ。それで予算回収ができるのでしょうか?


 ちなみに、〇ライムでは酷評が一周まわって、業界の先行きがガチで心配されるところまでいっています。

 また批判的なノリになってしまいましたが、私自身は太郎系を特別悪いものだとは思っていません。作品の評価は『一般視点』と『対象者視点』に分かれます。下ネタでゴリ押す小学生男子向けの作品なんかも、一般には見向きもされませんが、対象者には掛け替えのない最高の作品であり、その感情は他人がバカにしていいものではありません。皆さんも一般ウケはしないけど好きな作品ってありますよね?

 ただ、住み分けや拘りを持つことは必要だと思っています。太郎系も中二病作品として好きな人同士で共有し合う枠として専門誌などでの展開を重視するとか、アニメ化やマンガ化を低予算で乱立させないとかですね。

 実際、面白い作品はそれなりに存在しており、中には世に知られる前に自然消滅してしまう作品も多数存在します。それなのに投稿サイト内でのランキング評価を重視して、テンプレをなぞっただけの『最初だけ面白い』打ち上げ花火みたいな作品を、そのまま打ち上げて、失速したら即切り捨て。それでは業界は廃ってしまうでしょう。


 昔、誰かが言っていました。『チート転生はポテチのうすしお味だ』と。まさにその通りだと思います。気軽につまめて、手軽に空腹を満たせる。でも主食にすれば害になる。あくまでオヤツとして出てくる分にはいいですが、居酒屋やレストランで出てくれば手抜きとしか思えない。

 結局、付き合い方なのかなって思います。


 あいかわらず取り留めもない話をたれ流して申し訳ありませんが、今回はこのあたりで失礼させてもらいます。

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