#015 インセンティブ

 当たり前の話ですが、執筆にはそれなりの"時間"が必要になります。著者はその莫大な時間を捻出するリスク、つまりは時間的な損失が発生します。ようは、時間的な負担を"インセンティブ"を利用して金銭で補えないかと言う話。




 代表的なインセンティブは2種類。そこに自力で稼ぐ方法が加わっていきます。


①、昔は主流だった、自身でホームページなりブログを立ち上げ、そのアフィリエイトで稼ぐ方式。


②、最近の主流である、専用の投稿サイトから閲覧数などの"作品評価"に応じた報酬を得る方式。


③、同人サークルを立ち上げて作品を直接販売する方式。


④、クラウドファンディングを利用して不特定多数の人に投資してもらう方式。




 ①について。

 昔、本当に流行った覚えがあります。専業主婦が家にいながら副収入みたいな? 今は廃れて、専門の業者が幅を利かせているイメージですね。


 結論を言ってしまえば、今は各種投稿サイトに作品を纏めて、読者もそこで紹介されるものだけ読むって形なので"なし"ですね。せいぜいブログメインで、ついでに詩を書いているとか言う状況でしょうか? そもそもアフィリエイト収入自体が本当に少ないので期待するだけ無駄です。100時間かけた作品の一ヶ月分の収入が、1時間のバイト代の収入を下回る世界です。




 ②について。

 残念ながら小説の投稿サイトでインセンティブ制度を採用しているのはアルファポリス様くらいなのが残念。ぶっちゃけた話、ボイスロイドを買って朗読動画を"動画投稿サイト"に投稿した方が稼げます。


 方法としては、気軽に始められて余計な時間や労力を必要としないので理想的なのですが…、再生数で稼ぐ方式は"分母の多さ"が全てであり、小説投稿サイトのインセンティブで纏まった収入を確保するのは"不可能"でしょう。




 ③について。

 同人サークルと言うのは、あくまで一例ですが…、ようは"自力で売る"って方式です。同人でオリジナル小説を販売するのは厳しいでしょうが、主要投稿サイトが禁止している2次創作で稼げるのが強み。特に、すでに同人活動をしている知り合い(サークル)がいるなら強いですね。


 ほかにも、作品を電子書籍の形式に加工して密林などで販売する方法もあります。この場合、投稿サイトの集客効果は利用しにくいですが、大手通販サイトと言う事もあって圧倒的に分母が多いです。とりあえず1巻を無料配布して、気に入ってもらえたら2巻以降を有料で買ってもらう…、みたいな流れになります。実際にいくら稼げるのかは知りませんが、ちゃんとした作品を用意出来れば、そこそこ稼げるらしいです。




 ④について。

 こちらは、どちらかと言えば作品よりも作家に投資してもらうパターン。製作途中の作品を公開しながら"将来性"を販売したり、余裕のある人に"カンパ"してもらう方式です。


 イラストやゲーム業界には割と浸透した収入源で、対応したサイトも増えてきました。しかし、小説と言うジャンルではまだ未開拓と言わざるを得ないでしょう。実際のところ、投稿サイトに"投げ銭制度"を実装させると"乞食"の問題も…。


 しかし、新しいことにはトラブルはつきものです。問題があるからと言って「じゃあやらない!」っと言ってしまうのは簡単ですが、その先にあるのは"衰退"の2文字。私は危険を覚悟で挑戦する"愚"をさげすむより、挑戦しようとする"勇気"を讃える人になりたいですね。




 本来ならこの手の話題は、実名やリンクを提示するものでしょうが…、あくまで考え方の話ってことでよろしくお願いします。


 最近、長くなりがちで気軽に読みにくくなっていたので、今回は短めで終わりたいと思います。

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