#005 第一話のつかみ

 作品の評価を大きく分けるポイントの1つに、序盤、それも第一話のすべりだしがある。今回は1話目の"つかみ"のお話。


 とは言いつつも、私はあまり小細工を弄するのが好きではないので…、「新着に残りやすい時間に投稿する」とか「注目度の高いワードをタイトルに折り込む」などの手は好きではない。それでも投稿者として、ある程度はやるし、知識もそれなりに持っている。


 つまるところ、自己満足程度なら好きにやればいいけど…、本気で評価されたいならポイントは抑えておいた方がいい。最近書いている学園モノは、個人的な手慰めなので意識はしていないが…、やるならココをこうした方がいいってのは理解している。じゃあどうしたらいいかって話だが…。




①、まずはダラダラとした滑り出しは避ける。


 よほど舞台設定自体にインパクトのある内容は別として、やはりマンネリな部分は手短に説明してしまう。それこそ後回しにしてしまってもいい。第一話なら、多少だらけていても最後まで読んでもらえる可能性は高いが、やはり読む側としては盛り上がらない。細かい設定は登録さえしてもらえれば後でいくらでも説明のチャンスはあるので、とりあえず興味がなくなるまでに、その作品の面白さをアピールする必要がある。




②、あまり時系列に拘る必要はない。


 ①とも関係しているが、やはりインパクトのなる第一話を作るにあたって、手っ取り早いのが最初に盛り上がる山場を1話目に持ってきてしまう手だ。


 とりあえず盛り上がる場面で読者を引きつけ、2話目も見てもらう。しかし、2話目には最初のエピソードのオチは書かれていない。「あれ?」と思わせて、そのまま続けて読んでもらう。個人的には好きな演出ではないが、ダレやすい説明ばかりのエピソードなどではそういう演出も必要になってくる。




③、時にはオチを先に言ってしまうのもアリ。


 ②とやっていることは似ているが、最初に衝撃的な結末をドーンと出して興味を持ってもらい、あとでそこに至った経緯を書く。例えば…。


「うそだろ…。そんな、そんなつもりじゃなかったのに…。 う、うそだぁぁーーー!!!!!!」


 まるで寝ているかのように穏やかな表情を見せる少女。しかし、顔色は驚くほど青白い。そんなのは当たり前だ。俺の手足には、それまで彼女の中に流れていたものが…、今も止めどなくつたい落ちている。


 彼女との出会いは…。


 みたいな感じでしょうか? 読者が興味のあるうちにインパクトをあたえて手早く引き込む。これなら導入が多少長くても「とりあえずソコに至った部分だけでも読んでおくか」と思ってもらえる。




④、物語をキリよく終わらせない。


 話のオチを次回にまわして無限にループさせる方法です。読む側としては「とりあえずオチだけでも」と思って次を読んでしまい、また次でもオチがかかれていない。バラエティー番組のCMみたいで嫌ですが…、とりあえず次は読んでもらいやすいですし、それほどいいオチでなくても引き込みやすい。


 流石にあからさまにやりすぎると嫌われますが、それでも読んでもらえるならと割り切るのも手ですし…、長いエピソードで話をまたぐ場合などはそう言った表現も必要になります。つまり、ここぞと言うところで使う分にはいい演出になります。例えば、戦い自体はキリよく終わる。だけど戦いのあとのご褒美が毎回、次話に持ち越されている…、とか。これならあまり嫌悪感はないと思います。こういう手段も加味して構成を考えるのもいいですね。




 とりあえずパッと思いついたのはこんな感じ。寝る前に即興で考えただけなので内容や信ぴょう性はあてにしないでください。


 そしてこれだけ書けるのに、本人はあまり使わないっていうオチつき。まぁ、学園モノの方は…、適当なところで大きく調整する予定です。あれは最初から、どこまでも自己満足で好き勝手に書くと決めた作品ですから。

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