#004 モチベーション

 創作活動を続けるうえで、切っても切り離せないのがモチベーションの問題。つまりやる気をどうやって維持するか。何を目的に、どんな意気込みで創作活動にのぞむのかという話。


 誰しもモチベーションには浮き沈みがある。よく言われているのが「とりあえずやり始めてしまえばやる気は満ちてくる」なんて話。個人的にはこの回答、なんの役にも立たないと思っています。じゃあ何でかって話ですが…、


①、まず、その行動に起こすのにある程度テンションを上げておく必要がある。


 たしかに、たまに挑戦する程度の内容ならソレでもいけるかもしれませんが、毎日続けるとなる話もかわってきます。かく言う私も毎日投稿を続けているわけですが、本当に気がのらない時は結構あります。まず、まったくやる気が起きない。とりあえず始めたが気がのらずに筆が止まる。


 もちろん個人差はあるでしょう。もともとやる気に満ちている人なら悩む必要はないでしょう。でも、私は違いますし、そういう人は普通にいて「そういう人は向いてない、諦めるべき」とバッサリ切り捨てていいものではないと思います。




②、行動を起こす原動力は色々ある。


 純粋に書くのが好きで1日中でも書いていられると言った自己完結したものなら問題はないでしょう。しかし私は投稿者であり、読者がいて、反響が返ってきます。


 私の場合だと、アイディアを考えるのが好きであり、これは寝ながらでもできるので…、そこに関しては何の問題もありません。しかし、書き起こす作業や投稿、あるいは投稿サイトでのやりとり。そう言った部分は結構モチベーションが上下します。例えば…、やる気をそいでくる感想とか、評価が振るわないとか、節目の回なのに感想がもらえなかったとか。




③、目的にも色々ある。


 人によってはお金だったり、同じ志をもつ同士がいる人もいるでしょう。まぁ私はそんな横のつながりは無いのですが…、仕事や勉強のように、気がのらない、そもそもやりたくない。それでもお金のため、生活のためなら出来る。やりたくないけど出来るって事はあります。あとはイベントなどの明確な締め切りや目標がある場合なども。




④、スランプの問題。


 まず書かなくては何も始まらないってのはあるでしょうが…、自分の表現したいものの需要がない。よくできていると思うのに全く評価されないなどの外的な要因もあります。あとは連載中に他のアイディアが浮かび、今の作品を打ち切ってでもソチラを手掛けたいと思ってしまったなどもあるでしょう。


 それ以外にも、小さなスランプだってあります。そこそこ書けているんだけど、いまいちピンとこない。このまま投稿していいものか? もう少しプロットを練り直すべきなのか? 拘り、悩み、迷い、そう言ったものがあるせいで作業はしているけど完成させられない。そう言った事は普通によくあります。


 あと、すこし違いますが、話がすすみ過ぎて収拾が付かない。今後の展開でこれ以上面白い状況に持っていける自信がない。なんてのもあります。チートモノで初期のトライ&エラーを繰り返していた頃の展開と、神の領域までパワーアップしてからの展開では同じ勢いでは書けないでしょう。




 まぁそんなわけで、私は結構ローテンションな性格なので、モチベーションを維持するのは苦労していますね。幸いなことにアイディアを考えること自体は好きなので、あとは書きたくなるまで待って、書きたいものを書けば済みます。


 プロとしてやっていくには問題があるでしょうが…、自己満足ならそれで充分です。あくまで自分のためであり、読者の意見をある程度無視してでも自分のスタイルを維持できる。それが出来るなら続けられます。


 しかし、それが出来ないと続けられません。創作活動を続けるのは本当に難しい事だと…、常々思っています。

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