#002 考察「エルフはベジタリアン?」

 前回、文章が長すぎたことを反省しつつも2回目。


 こういうものは気軽に読める文章量におさめるべきで、内容も難しく考えずにどんどん文章にして、テンポよく話数をかせいだ方が…、読む側も読みやすいし、書く側も気楽。




 今回のお題は「エルフってベジタリアン?」


 そもそもエルフって何ぞって話だが…、共通特徴としては…、

①、妖精系の亜人、特に森に関する妖精である。


②、耳が長い。ハイエルフやハーフエルフなどの亜種もいるが血が濃い方が耳が長くなる。


③、長寿種族。数百年生きると言われているのでイメージは人間の10倍程度。そうじて成人である期間が長い。


④、スタイルがいい。理想的なモデル体型で、ガチムチやミニマムは滅多に見かけない。


 あとは、弓や楽器が得意。知的だが閉鎖的で積極的な異種族交流をさける傾向が強い。などが上げられる。


 さらにダークエルフや森の守護者としての特徴など様々な追加設定が加わる。




 それで本題のなぜエルフがベジタリアンなのか?って話なのですが…、個人的にはこれは違和感の強い設定です。ではなぜそう思うのか?


 まず、エルフを森の守護者とするなら、当然森を守る、つまり森林保護活動のようなものをやっているのだと思います。それで弓が得意なのはわかりますが…、なぜ肉食を禁じる流れになるのか?


 ベジタリアン設定の作品は宗教的な理由というより体質で食べられないと言った印象を受けます。しかし森は循環しているので、木は死んだ動物を養分にするし、なにより森にとって草食動物は害獣であり、シカなどは天敵です。実際の森林保護も猟師が許可をとって一定量シカを間引いています。これは木の剪定以上に大切なことで、やらないと本当に森が死んでしまいます。


 森の守り人が、草食動物を放置すると森が死んでしまう事があることを知らないのは不自然ですよね? もちろん現代の日本と違って肉食動物もいるのでエルフがシカに似た草食動物を狩る必要性は薄いでしょうが、それでも管理するなら、ある程度人の力で調整を加えるべきです。


 そもそも、守るべき植物を食べちゃっていいの? ある意味、共食いだよね??


 しかし、完全に矛盾しているわけではありません。私の作品でエルフの種族を決定づけるものは血筋だけでなく「体内属性が重要」というものがあります。


 つまり、森とともに暮らし、森の恵みを吸収することで属性を純なものにかえていく。逆に肉食や森から離れた生活をおくると森の属性値が低下して、能力が低下したり、ダークエルフを身籠ったりしてしまうと言うもの。因みに私の作品では動物は土属性なので森に棲んでいても食べると土属性値が上昇します。


 所詮はファンタジーであり、正解はありませんが…、ベジタリアン設定の作品はそこまで考えて設定しているのでしょうか? ほとんどの作品は残念ながら考えていないでしょう。小説なら優先すべきは面白さであり、小難しい理論は二の次です。しかし! 二の次は3、なくしていいとは言えない数字だと思いませんか?


 私は設定を練るのが好きなので、そういう部分が疎かになっていると気になってしまうのですが…、それは私だけなのでしょうか?




 とまあ、こんな所にしておきましょうか? 語りだすと収拾が付かなくなるので、今回はこのあたりでしめたいと思います。

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