yukiさんのチラシの裏

yuki

#001 作品作り

 私は頭の固い理屈っぽい性格だ。あるいみ矛盾した話なのだが…、ファンタジー作品が好きなのにも関わらず、ストーリーや設定に矛盾があると気になって仕方ない。


 そういう人は私だけなのだろうか? そもそもファンタジー自体、空想なんだから「細かい設定を気にしても無駄じゃね?」とか「理屈をこねるだけが面白さじゃない。空っぽにして楽しめる爽快さも重要だ」。もちろんそれは理解できる。私はそういった作品も"あり"だと思うし、無くなってほしいとは思っていない。しかし、個人的な好みとしては…、やはり作り込まれた作品が好きだし、状況に合わせて主人公の行動が不自然になる作品は受け入れがたい。




 話がそれてしまったが、ここで物語の組み立て方を3つのタイプに分けてみようと思う。


①、ストーリー展開と設定を緻密に計算しつくした作品。


②、面白い設定、面白い展開を考え、それを無理やり型にはめ込んでしまい、矛盾は無視する。細かいことは考えずに、頭を空っぽにして楽しんでください。そういう作品。


③、設定や配役を考え、それらを頭の中で矛盾の無いように行動させていく。もちろんストーリーも考えるが、無理な展開なら設定ではなくストーリーの方を矯正する作品。


 ①と②は似ているように思えるが、決定的に違う部分がある。それは"設定の甘さ"だ。あるいは細部をボカしていると置き換えてもいい。VRゲームの世界なのにゲームとしてバランスがとれていないとか…、突然現れた美少女は助けるのに男は助けないとか。酷い場合だと普通に小学生レベルの自然法則が狂っている場合もある。


 逆に③は、設定や世界観、キャラクターの性格をとことん重視して、リアルな人間ドラマを描こうとする思いが強い。ストーリーとしては面白さに欠けるかもしれないが、共感できる部分が多かったり、無茶な超展開が起こりにくいので安心して読める。


 私の作品を読んでいる人なら、私が③のタイプだと、すぐに理解してもらえたと思う。私は、某探偵漫画のように明らかに破たんしているトリックでは納得できないし…、設定で頭がいいはずの主人公が考えなしな行動をとるのも気持ち悪くてしかたない。


 私の作品の主人公は…、迷惑行為を自分の力で解決しようとせず普通に運営に通報するし、とつぜん秘密主義になって自分一人で解決しようともしない。怪しければ例え相手が少女でも疑う。そういった当然の行動をとります。




 もちろん、ほとんどの作者が①を目指して創作活動をはじめるのだと思います。しかしそこには幾つも問題が隠れています。例えば、ガチガチに固まったストーリーを考えて、それが面白いと思われるのか。当たり前だけど、完璧なストーリーを考えるのは難しい事で、誰にでもできることではありません。


 時間はどうするのか? 当然、プロットを考えるのも文章に起こすのも時間がかかります。プロットの段階でもこりだすと時間は無制限に必要になりますし、短い文章でも1話書き上げるのに数時間。書籍1冊分となれば数百時間、さらに完結までとなると数年越しの計画になるでしょう。それだけの時間をプロでもないアマチュア投稿者がどうやって捻出するのか? その間のモチベーションはどうやって維持するのか?


 投稿サイトで、それまで読みせんだった人が思い付きで書き始め、それがウケて書籍化やアニメ化までしてしまった。よく聞く話ではあるが…、所詮は氷山の一角であり、ほとんどの人が上手くいかずに挫折するのが現実です。はじめから目標を高く設定しすぎれば、すぐに現実に苦悩し短期打ち切りで誰にもその頑張りを認められないまま消えていくことになるでしょう。




 じゃあ、どうするべきなのか? そうなると②や③、あるいは短編などにシフトすることになります。数話で完結するなら細部を掘り下げる余裕はないので矛盾が浮き彫りになるリスクは減らせます。


 私のように③を選択するパターンは、私が言うのもなんですが…、お勧めはできません。高確率で面白さに欠ける作品が出来上がり、万年底辺を這いずる生活をよぎなくされ、やがてモチベーションを全てすり減らし、人知れず失踪する宿命を背負います。


 世の中で持てはやされている作品は殆どが②です。もちろん頂点を目指すなら①である方がいいのですが、現実にはアニメや流行は短いスパンで交代していきます。何年もかけて執筆した対策でも、アニメにすれば1~2クールで終わる。それよりも、矛盾やテンプレ化のリスクを無視してソコソコの作品を何本も出した方が、成り上がる確率は高まるでしょう。


 あまり他の作品の事を批判するのは問題ですが…、人気ラノベ作家のアニメの評価はどうですか? 多くの人に受け入れられているのか? ストーリーの完成度はいかほどか? 冷静に分析してみると、実はそれほど高くはなく、①を拘る必要がないことがわかります。大手出版社でも平然とテキトー設定の作品を代表作品としてプッシュしてくる。それが現実です。


 世知辛い話になってしまいましたが、私はそう言った矛盾が嫌いで、自己満足の作品を綴り続けています。幸いなことに私の作品は、何人かの読者に受け入れられ、応援の言葉を定期的にもらっています。


 この膨大な人生の浪費をいつまで続けられるかはわかりませんが、今のところは可能な限り今のスタンスを維持したまま活動を続ける予定です。とうぜん、こんなスタイルなのでプロになるのは不可能なのは理解しています。




 あいもかわらず、思い付きでクソ長い自分語りをして申し訳ないですが、今回はここまでにしておきます。もし気になる部分があったら、お気軽に意見をください。気になるものがあれば、今後のお題として取り上げるかもしれません。わりとお題はフリーダムにする予定です。


 それではお付き合いくださり、ありがとうございました。

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