第3話
***
新谷「ちょっ、ちょっと待って、アキコお前そんな口調なの?」
秌山「そうなのです!」
早水「恥ずかしくないんですか、それ」
秌山「そんなことはないのです! 普通なのです!」
藍田「まあ、なりきってもらった方が面白くなるから、秌山さんぐらいのスタンスの方がいいと思います」
新谷「そ、そっか。ま、まあ面白けりゃ何でも良いんだけどさ」
秌山「だから前から言ってるけど、新谷も早水も闘争心が足りないんだよ。足りないのです! 目的のために手段を選ばない、日常でも自分の全力を尽くして闘うって姿勢を毎日取っていないと、いざ非常時って際にすぐ対応出来ないってわけさ。わけなのです! さあみんな結集するのです! 結集して人間のそれぞれ固有の力を見せるんだ」
新谷「やめて、混乱してきた」
秌山「さあ、続けるのです!」
藍田「えーと、じゃあここで何か行動取ってもらえますか?」
秌山「行動?」
藍田「はい、敵と対峙しているので、倒すなり逃げるなり行動を取って下さい」
秌山「じゃあ隙を見て狙撃したいができるだろうか」
藍田「はい、素早さと狙撃能力かな。あーいや、狙撃だけで良いです。数値は幾つですか?」
秌山「数値ってこの、さっき作ったキャラクターシート見れば良いのですか?」
藍田「はい、この……銃撃、カッコ狙撃ってやつ」
秌山「95なのです!」
早水「無駄に高いですね。最高100ですよね、これ」
新谷「多分、こいつ日頃から暗殺とかやってるわ、ヤベえ奴」
秌山「違うのです! ダーツ? とかそういうので鍛えたんだよ、健全だから」
新谷「お前、キャラクターシート見ると、設定十五歳だぜ。ダーツあるとこってふつう行動範囲にないだろ。てかダーツで狙撃能力ってアガンの?」
秌山「上がる上がる。ほんと子どもの頃からやってるからなのです!」
藍田「まあそこツッコミすぎるとアレなので」
早水「墓穴掘りますね。亮月とか特に」
新谷「ああ? ん、まあそうか。じゃあオーケー!」
秌山「で、この能力をどうする?」
藍田「十面ダイスを2つ振ります。片方が十の位で片方が一の位。出目が銃撃の値の95以下なら成功とします」
秌山「わかった。振るのです!」
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