第18話 PVとかランキングのはなし
毎度のご無沙汰です、政宗あきらです。皆さま如何お過ごしでしょうか。
実はしばらくの間、別名義で活動しておりました。何故にまた名義を分けていたかと言うと、作品の毛色がこれまでと違い過ぎるので、ちょっとアカウントを分けてみようそうしよう。そんなことを思ったからでした。
そしたらば色々と新たな発見もあったので、ホカホカな内に振り返ろうというWeb小説素人日記。
まずはPVとかランキングの話から。
……実は私、PVとかランキングの話があまり好きではありませんでした。ある時期までは、わりと明確に『嫌い』だった気がします。
なのでふと考えてみたのです。何でこんなにイヤなんだろう? と。
目指すところは『面白い物を作ることだ』という考えがあり、面白さの基準はさて置くとして、そのために新しい技法を試し、技術的向上を図り、様々なインプットそしてアウトプットを模索する。
あくまで自分に対しての話ですが、そこに数字的な話が絡んで来ると……有体に『ノイズ』と言いますか、不純物が混ざる気がするのです。
作品を作る。そして宣伝する。そして多くの方に読まれる。多くの読者を楽しませる。それはとても素晴らしい事で、何も間違いは無いと言うのに。
けれど私が『こんな作品がウケるだろうな』と考えたり、PVやランキングを意識して書くと、まぁ面白くなく筆も進まないのです。なので、自分への戒めの一つなのかも知れません。ウケを狙うな、心のままに。的な。
とは言えど。
小説を面白くする工夫や技術とは別に、読まれるため、注目を集めるための技法というのも確かに存在する。
そして、そんな努力が全てノイズかと言うと……確かにそれは違う気がする。これはこれで、一つの技法には違いない。
面白い物を作る。そして沢山の人に読んで貰う。
言わば技術者的な立場と、営業的な立場。良い物を作る技法と、それをセールスする技法は明確に異なるし、どちらも大切です。
そう理解すると、ちょっと冷静になれたというか、営業的手法(?)も少しは知った方が良いのかなと考える様になりました。というか興味が湧いて来ました。
折角、別名義で活動するわけですから、ちょっとこれは試してみようと。色々と経験するのも良いじゃないというノリです。
試した方法はシンプルに4つ。
①2つのWeb小説投稿サイトで作品を同時更新する
②更新頻度はなるべく毎日を目指す
③片方のサイトではSNSで宣伝してみる
④但し、SNSでよくある『小説読みます企画』は参加しない
こんな感じで、何の繋がりもないゼロから、2つのサイトを比較したどうなるのかなと。片方はカクヨム、片方は仮にサイトBとしましょう。
ちなみに断っておきますと、そんなにPVが爆伸びする等はありませんでした。まぁ程ほどというか、具体的な数字は避ける方向で。
◇
結論、サイトBのPV数が、カクヨムの5倍以上になりました。
カクヨムは本当に、何もしないと目に留まらない。カクヨムトップページのピックアップ(注目の作品)にも上がらず、自主企画に参加する以外、手段は無いと言って良い状態でした。
んで、サイトBの方が伸びた理由ですが、SNSの効果が大きかった様に思います。
SNSに宣伝するだけで、露出はゼロから上がっていく一方です。また、サイトBの公式キャラクターが書き手の宣伝を拡散してくれるのです。毎日とは行きませんが、ランキングが下位の内は、かなりの頻度で拡散ありがとう。
そうすると人目につく事も増えます。一定以上の読者が増えると自然、ランキングも駆け上がります。ランキング上位であれば更に露出が上がり、結果的にPV数の増加にも繋がるスパイラル効果。
んで、この効果を活かそうと思うなら、毎日更新するのが手っ取り早い。ランキング上位をキープしやすくなるので、効果の最大化が見込めるという寸法です。これも書き貯め分をえいやっって頑張りました。
結論の結論。
全く以て当たり前の話ではあるのですが、PV数は露出度に比例する。SNSやサイト内の企画など、タイトルが目に触れて、面白そうだなと思ったら読んで下さる。んで、実際に好みが合えば、最後まで追いかけてくれる。
◇
他、不思議な現象もありました。
ある日、PVがぐんと伸びたのですが、どうもSNSでとある単語がトレンド入りした様なのです。それが偶然、作品のタイトルと少し被っていて。
どうもトレンド入りの煽りを受けて、突発的に露出が上がったらしく……これは予想外の展開でした。
つまり、SNSで宣伝を頑張るなら小説界隈だけでなく、色んな方面からの流入を狙うのも効果的。まぁ狙って出来る範囲は限られていますが、そんな工夫も1つなのかなと。
一方で、SNSでは負の側面もあると思います。
露出拡大を狙うならば、例えば炎上するというのも1つ。
或いは、インフルエンサー的な存在に拡散して貰うとか。
自らインフルエンサーになるべくバズりを狙う、というのも手法かも知れません。
小説アカウントに限らず、SNS上にはそうやって露出拡大を図るアカウントが無数にいます。有名人に絡んで行ったり、明らかな炎上ネタを呟いてみたり、安易な共感呼び込みネタを呟いてみたり……残念ながら私には出来ない、というか『そんな面倒なこと考えたくない』が正直な所でしたが。
なので、もし試みられる方がいるなら、まぁ程ほどに。
◇
もう1つ気付いたのは、サイトによって読者が異なる点。
カクヨム読者とサイトB読者。実はあんまり重複していないんじゃないかと。
なので、複数サイトに掲載を拡大していく事は、シンプルに露出度の拡大に繋がると感じました。作品とサイトの相性もあると思いますが、広く色々な人に読んで貰いたいという想いがあるなら、これはシンプルにして効果大。
ですが更新の手間が2倍にはなる訳で、運用ルールをしっかりしないと、カクヨムで修正した誤字をサイトBから上書きするなんて悲劇も。
と、ここまで振り返ってみて。
如何に露出を増やすか、そして『おっ』と読みたくなるタイトルであるか。これも調べれば色々な方法論が出て来ますし、皆さん色々と工夫をされております。
ですが、今回の試みが楽しかったかと聞かれると……うむむ。もちろん、現れた数字は有難く、多く頂いた感想も嬉しいものでした。でも楽しいかというと……うむむん。
PV伸びたからって私の作品が面白くなったりする訳ではない。その順番を自分の中で混同してしまうと、色々と書きにくくなる実感がありました。
なのでこれは、やっぱり程ほどに。
引き続き数字的なものはあまり気にせず、技術や技法を磨いていって、自分で面白いと思ったものを書いて、それが誰かに喜んで貰えると何倍も嬉しい。
そんな初心を胸に刻んだ政宗あきらでした。まる。
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