友達


きみは

おれと友達になれ

そう命令して

刃物を突き出した

よって有無を言わさず

きみはおれと友達になった

その契約を交わした

おれは図鑑を開いて友達の箇所を調べてみた

そうしたらどうもそれは友達ではなかったようだ

「………なんだ違うのか」

落胆

まったく紛らわしいな

友達ではないのならもう用済みだ

なのできみを殺した

何処かにいないかなあおれの本当の友達


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る