足下と頭上


花よ

とりあえず散れ

わたしは命令を下した

造花に向かって

だが造花は拒否した

いつまで経ってもそこで咲くつもりだった

「………」

わたしは空を見上げた

太陽は頭上高くで狂ったように燃えていた

完全に狂ってしまったなら存在価値は無い

まだなんとか踏みとどまっている姿が美しいのだ

なんかいいね

だがあいつはいつか爆発して死ぬ


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