狂ったように行われる子孫繁栄の営み


おれは

扉を開けた

花柄の扉だった

足を踏み入れた

そしてその先には

お花の世界が広がっていた

見渡す限り花だった

ぶえっくし

ぶえっくし

空気は黄色く変色していた

おれの耳たぶに何かがまとわりついてきて言った

「ここはお花の国、あなたのことをお待ちしておりました」

速攻で扉を勢い良く閉めた

あんな世界には一秒たりともいられない

花が咲き乱れ過ぎている

乱交ではないか


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る