奇妙な部屋
おれは
自分の部屋に
いた
そこに誰かいるのを発見した
おれだった
「もしかしておれですか?」
「ええそうです」
おれは安心して
シュークリームを頭から食いちぎった
おれも真似してシュークリームの頭と胴体を離していた
「うまいね」
「ああうまい」
おれとおれは仲良しだ
それはそうだよな
「でも自殺っていうことをする人もいるそうだよ」
おれはそう言った
不思議だね
そして怖いね
この部屋には窓が無い
気付けばおれはその存在が完璧に消え去っていた
おれは一体、何処へ行ったのだろう?
その言葉を口にするべきかどうか迷っていた
そして代わりに現れた背中を丸めたあの生き物は何なのだろう?
おれは勇気を出して話しかけてみることにした
もしかしたら丸呑みされるかもしれないという危険性を感じながら
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