ほんの少し横に


味方は全員やる気が無かった

背骨すら無かった

そういう生き物なのだ

くにゃんくにゃんで意思疎通すら不可能だった

いてもいなくてもどっちでも良かった

集中豪雨がおれに向かって降りつけた

天気予報は完全無視

とっくに折れた傘を引き摺っていた

笑える内に笑っておいた方がいいのかもしれない

上空を見据えて無言で佇んだ

(何のために?)

巨大隕石がこの星に直撃するのを

ほんの少し横にずらすために


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