戦争


甘い果物を

両手いっぱいに抱えて

少年が笑いながら

こちらへ駆けて来た

おれはガムをくっちゃくっちゃと噛みながら

その光景を眺めた

その少年は躓いて転んで直後、辺りに爆風が吹き荒れた

砂煙の中

おれはゆっくりと無理して目を開けると

少年の頭部が

ごろんとこちらへ転がって来たのだ

おれは思った

「サッカーをしようぜ!」

とびっきりの笑顔でみんな呼んで

パスやドリブルをしたのだった

「シューッ!」

少年の頭部が舞った


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