入院


にゅーいんをした

にゅーいん

そいつはにゅーいん

だからにゅーいん

それをしてみた

ベッドに横たわったまま

自分のつま先を眺めていた

夕方、お見舞いに来た脊椎動物、三名について考えていた

一人は涙を流していた

そして花粉症が酷いのだと訴えかけた

さらにもう一人は花束を持っていた

(これは期待、出来るぞ………)

そう思った

だがそいつは隣りの奴のお見舞いだった

最後は女だった

美人ではなかった

あんまり言及したくない

そういうタイプの女だった

自分のことをあたいと言った

あたいは夕陽に突撃したいねとか言っていた

何も訊いていないのに

そいつが帰ったあと看護師は言った

「良かったですね奥様が見えられて」

「ああ」

おれは即答した

何も考えるな

考えるだけ無駄なのだ

夕食はガム


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