◆クライマックス2◆黒と白の共闘(2)

●第三ラウンド


 ▼行動値

  ケルベロスA    20

  アルマ       14

  ブリュンヒルデ   14

  ケルベロスB    10


GM:泥沼っぽい戦いが続く! セットアップ!

アルマ:《クリエイトダークネス》を使用。二人を闇が包み込むよー。

GM:悪役っぽいな。

アルマ:不法侵入とか窃盗とかしてるし、ある意味悪役?

GM:ではケルベロスAが発進します。《大連続噛みつき》の四連続攻撃。対象はダイスで……ヒルデさんに一回、アルマ君に三回。最初の命中は……クリティカルです。

ブリュンヒルデ:「ふん! 運命には運命で抗ってみせますわ!」……(ダイスを振る)クリティカル出ない……フェイトで振り直して、クリティカル出た!

アルマ:「すごいな!」

ブリュンヒルデ:「ふっ! 私の運命力、甘く見ないでくださるかしら」

GM:間一髪でかわされたケルベロスはちょっとお怒りです。なぜかアルマを睨み付けます。

アルマ:めっちゃ理不尽ね。

GM:命中は19D……さすがにクリティカル。

アルマ:(ダイスを振る)うーん無理。これ回避できるんかー?

GM:クリティカルが出ればよかろうなのだー! ダメージは貫通40点です。

アルマ:HPは残り80。

GM:てか《蘇生》すらまだ切ってなくない? アルマが勝手に回復するから。

アルマ:まあまあ。貫通で防御が無に帰しているんだから許してよ。


 その後、さらに二回の噛みつきがアルマを襲うが、一回目はクリティカル回避。そのせいでさらに命中が上がり、最後の攻撃はアルマに命中。HPは残り40となった。


GM:ラグナもさすがに消耗してるかな?

アルマ:「ラグナ! 大丈夫か!?」と声をかけると、「グルゥゥゥ」と叫んで反応する。けど疲れてきているみたい。

GM:ポケモンっぽいな。

アルマ:「さっさと倒した方がよさそうだな……」

ブリュンヒルデ:「まったく……随分と大暴れしてくれたわね。もういい加減お眠りなさいな!」と言って詠唱を開始します。

アルマ:やっちまいな!

ブリュンヒルデ:《ダブルキャスト》からの魔法二連発! 対象は連続でケルベロスA(噛みつき)。命中は……31と36。

アルマ:《ダブルキャスト》はこれで打ち止めか。


 そして最初にGMの振った回避ダイスは、またも6の目がふたつ。


ブリュンヒルデ:「きい! 鈍いくせに何回もかわしてんじゃないわよ!!」と怒り心頭。

アルマ:「敵もやるねぇ!」

GM:二回目はさすがに命中しました。

ブリュンヒルデ:ダメージは(ダイスを振る)176点で対抗属性だから貫通ね。

GM:ではアルマ!

アルマ:「さあ決着をつけよう! ラグナ行くぞっ!」切り札の《ボルテクスアタック》をぶちかまそう! むしろ最初からやってればよかった感もあるけど。では《バッシュ》+《ラッシュ》+《ボルテクスアタック》、そして《ファミリアコンビネーション》+《ファミリアアタック》と《ホースバトラー》でいっくぞー!

GM:よしこい!

アルマ:まずは《バッシュ》諸々。対象はケルベロスA。命中判定は……44だ!

GM:(ダイスを振る)……あ、クリティカルだわ(笑)

アルマ:ナンテコッタイ。

GM:私ってすごい! 今度からボスの回避2Dにしよ!

アルマ:「お、俺の渾身の一撃がかわされた……!?」

ブリュンヒルデ:「かーっ何してんのよ! この重要な局面で!!」完全に素です。

アルマ:「め、面目ない……」こればっかりは怒られても仕方ない。

ブリュンヒルデ:まあ、私が外しまくってるのが問題なんだけどね。

アルマ:だけど気を取り直してラグナが尻尾でアタック。具体的には《ファミリアアタック》。よーしクリティカル!

GM:今回は命中ですね。ダメージ次第では倒せそう。

アルマ:ダメージはクリティカル分込みで101!! 「やるな、ラグナ!」

GM:なっにー!? ギリ越えてきたか。今のでケルベロスAは落ちた。

アルマ:わーい!

GM:ラグナくんのかわいい尻尾が顔面にぶちあたり、「グオオオオ!!」とかわいくない声をあげるケルベロス!

アルマ:かわいさの勝利や! でも今巨大化しているからキュート要素ないかもしんない。

ブリュンヒルデ:「すっごーい! ちょっとアンタより役に立ってるんじゃないの!?」

アルマ:「な! や、でも俺、あ、主だしさ……」でさらに《ホースバトラー》があるので引き続きケルベロスBを攻撃。

ブリュンヒルデ:「いっけー!! やっちまいなー!!」完全にノリノリです。

アルマ:再び正面を向いて竜の噛みつき攻撃やー!(ダイスを振る)46。

GM:今度はちゃんと当たります(笑)

アルマ:ダメージは112。ラグナくん、っょぃ。そして何故か主のHPMPが40回復!

GM:さて残るは一体! ヴヴ……と低くうなって電撃を繰り出します! 跳躍する電撃があなたたちを正確無比に追うぞ! 21Dをじゃらじゃらで当然クリティカル。

アルマ:わーお。

GM:まあ結局ダメージは20Dで固定だから、いくらクリティカル出ても関係ないんだけどね。

アルマ:「雷が来る!」

ブリュンヒルデ:「ふん! 何度やったって無駄無駄無駄よ! かかってきなさい!」フェイト1点で11D……からのクリティカッター!

アルマ:「魔術師ってあんなに機敏だったっけ?」

ブリュンヒルデ:「これが新世紀の魔術師の姿よ!! とくと目に焼き付けてから死ぬことね!」

アルマ:(ダイスを振る)うーんフェイト入れるか……って、結局ダメだった。

GM:出目によっては《蘇生》切りましょう。

アルマ:うーん《インバルネラブル》切ろうかな。

GM:その方が美しいね。さてダメージロールは……62。殺意がない。

アルマ:「くっ! ……なんとか防いだか」

GM:一応《インバルネラブル》切ってもいいよ(笑)見せ場として。

アルマ:残りHP50で割と普通に立ってるから大丈夫(笑)

GM:余裕すぎて悲しくなってきたぞ。



●第四ラウンド


 ▼行動値

  ケルベロスA    20

  アルマ       14

  ブリュンヒルデ   14


ブリュンヒルデ:「いい加減終わりにしましょう? 私さっきからイライラしっぱなしなのよ」と《クリエイトダークネス》!

アルマ:「(殺気立ってるな)」

ブリュンヒルデ:つってもこいつには《レインボーカラー》通ってない上に、もう《ダブルキャスト》もないんだけどね。

アルマ:あ、かわされたんだっけ。

ブリュンヒルデ:「あーあ、もう魔力がすっとんでっちゃったわ……。精神力はいくらでもあるのにい」と言って《エアリアルスラッシュ》、クリティカルはなしの達成値33。

GM:こっちもクリティカルなし。命中ですね。

ブリュンヒルデ:さーいくぞ!! おっ、出目の力で148ダメージ。

GM:あ、軽減されてもラグナよりはギリ強かった(笑)強烈な風に切り裂かれグウ……とひるみます。

アルマ:「よっし! 決めてやる!」《バッシュ》《ラッシュ》に《ファミリアコンビネーション》《ファミリアアタック》で《ホースバトラー》といういつものやつね。(ダイスを振る)45!

GM:今回はさすがに当たった(笑)

アルマ:腐敗の鎌を勢いよく振りおろします。

ブリュンヒルデ:「案外物騒なのね……アンタ」見かけによらないわ。

アルマ:ダメージは……202!!

GM:つんよーい!

アルマ:まだまだ! 今度は《ファミリアアタック》ね。命中値は45。

GM:ほいほい……ってまたクリティカル回避。ごめん(笑)

アルマ:……。次は《ホースバトラー》ね。よし、クリティカル!

GM:今度は無事命中! 私がほっとした。

アルマ:そうでしょうともね。ダメージはクリティカル込みで……128!!

GM:ラグナの激しい噛みつきを受け、よろめくケルベロス! そしてグオオ……と力なく叫ぶとその場に崩れ落ちました。

アルマ:ケルベロス、お前はよくやったよ……。

GM:そして黒い影のような肉体は段々と小さくなってゆき、最後には小さな黒い球だけが残されました。ホントに頑張ったな(笑)

ブリュンヒルデ:「ふん。時代が時代なら伝承にでもなったでしょうね。幽霊犬」

アルマ:「何だ、あれは?」とりあえずラグナから降りましょう。そしてラグナも元のサイズへ。

ブリュンヒルデ:「わからないわ。でも恐らくポカソが創ったしょうもないブツでしょう」

アルマ:結構ポカソ氏すごいね。

ブリュンヒルデ:球に近づいて呪文を詠唱します。雰囲気的に。

アルマ:「ガーディアン的な魔法生物だったのかな」

ブリュンヒルデ:「そうね。でも、もっとややこしい生命体の可能性もあるわ」呪文を唱え終わると球を拾います。「ふーむ。魔術への反応はなしか。とりあえず拾ってアイツに渡そうっと」

アルマ:「アイツってあの仕立て屋か?」

ブリュンヒルデ:「よくわかったわね。こういうのは全部アイツの管轄なの」

アルマ:「ふーん」と頷いとく。

ブリュンヒルデ:「さ! あとはさっさとポカソをぶちのめすわよ!」といって小走りで駆けていってドアを開けます。バーン!

アルマ:「おっと、そうだった……ってぶちのめす必要あったっけ?」と疑問を抱きつつも勢いには逆らえないのだった。

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