CLIMAX PHASE

◆クライマックス1◆黒き番犬

GM:そして三階にたどり着きました。

アルマ:人の気配はある? 

GM:階段を上がった先にはほとんど人気はないようですね。

アルマ:灯りとかは?

GM:ついています。一直線に長い道が続いていて両脇に部屋がたくさんあり、一番奥に一番大きい部屋があるようです。

ブリュンヒルデ:「……小賢しいわね」

アルマ:「え、なになに」

ブリュンヒルデ:「アルマ様、戦闘のご準備を」そう言って杖を構えます。

アルマ:「何か、来る……?」ラグナも危機感を察して出てくるよ。

ブリュンヒルデ:「いいえ、そこに『いる』んですわ」と。そして呪文を詠唱して、天井にぶつけます。

アルマ:「うおっ!! なかなかの魔術だ……」

GM:しかし天井はびくともしません。

ブリュンヒルデ:「悪趣味な置物ですことね」

GM:その直後から、天井はどんどん黒く染まっていきます。天井が黒に覆い尽くされたかと思うと、黒い液体がしたたるように床に落ちてゆき、段々と大きな塊になっていきます。

アルマ:「こ、これは……?」

GM:そして天井が元に戻り、黒い液体が全てひとつの塊になると、だんだんとその形を変えていきます。巨大な犬……のようですが、頭は三つあり、それぞれから口からはみ出すほど大きなキバが見えています。

ブリュンヒルデ:「ふん。番犬のつもりのようですわね」

アルマ:「ケ、ケルベロス……」

ブリュンヒルデ:「あれこそがポカソの胡散臭い趣味の塊ですわ! アルマ様、ご準備はよろしいかしら?」

アルマ:仮面をとって、飛行時用のゴーグルを付ける。「やるしかねーよな!! 行くぞラグナ!!」とラグナに言うと、ラグナも力を解き放って身体を巨大化させる。そしてそれに乗っかるよ。あ、戦闘前に騎乗していいですか? ダメなら戦闘中にスキルで乗りますが。

GM:許可します~。

ブリュンヒルデ:私もいつの間にか箒に乗っています。データ的にはウィンドホーク。回避ダイスが増えます。乗るのすっかり忘れてました。

アルマ:了解(笑)

ブリュンヒルデ:「ああアルマ様! ひ弱な私をお守りくださいませ……」仮面を外し、若干瞳を潤ませてアルマを見つめます。

アルマ:「うーん、キミも十分強いと思うけど……てか攻撃避けられるでしょ? その箒、なかなか機動力ありそうだ」

ブリュンヒルデ:「避けるだけで精一杯ですわ! どうかやつの小汚い顔を潰してやってくださいまし!」

アルマ:「まーいっちょやってみよう!」

GM:軽い(笑)

ブリュンヒルデ:「来ますわ!」

アルマ:戦闘開始だ!

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