◆ミドル10◆スリと強盗の詰め合わせ
GM:さてエントランスで全員集合です。
ブリュンヒルデ:「アルマ様! ラグナちゃん、ご無事でよかったですわ」と言います。私はお二人より先に来ています。大した仕事してないから(笑)
アルマ:了解。「おまたせ! なんとか逃げられたな」
ブリュンヒルデ:「大成功ですわ! 階段付近の警備員が全員いなくなっています! さあ、この隙に参りましょう!」と言ってさっさと駆け上がってしまう。
アルマ:「お、待って」と言いつつ、ラグナをまた背中に入れて進もう。
GM:では二階です。二階は静かですね。殆ど人の気配はしません。
ブリュンヒルデ:「さて……早速お仕事に取りかかりましょう。アルマ様」と言って近くの部屋を指す。「とりあえず、取れるものからどんどん取っていきましょうね」
アルマ:「あそこにお宝が?」
ブリュンヒルデ:「ふふ、それは分かりませんわ。ただ、お金になりそうなモノは全部持ってくるようにとの依頼ですのよ」
アルマ:「そうだっけ」
ブリュンヒルデ:「ええ、そうですわ」と言って微笑みます。
アルマ:じゃあ行ってみましょ。
ブリュンヒルデ:部屋のドアをガチャガチャとやってみます。
GM:が、鍵がかかっているようですね。
ブリュンヒルデ:「はあ、流石に厳重ですのね……」
アルマ:「まあお金持ちの御屋敷だしね」と言う。トラップ解除とかでは開かないんですかね。
GM:特殊な鍵なので開かないですね。信頼と安心のポカソ製です。そして遠くからコツコツと音がします。
ブリュンヒルデ:「……警備兵ですわね。チャンスですわ! アルマ様、あの警備兵から鍵をいただいてしまいましょう」
GM:THE・スリチャレンジ。あなたの敏捷を活かして警備兵からこっそり鍵をスッてください。
アルマ:「隠れるとかいう考えはないのか……」
GM:拒否することもできますが、その場合ブリュンヒルデの知力とアルマの精神で対決を行ってもらいます。対決に負けた場合、うまく言いくるめられたものとします。
アルマ:精神は5D+5だよ……勝てるんじゃね?
GM:高い(笑)
アルマ:腐敗装備をなめてはいけないよー。ちなみに、スリを働くことになったとして、警備にばれたらどうなるの?
GM:もみ合いになってあなたのHPとMPがちょっと減ります。成功した場合、ヒルデの機嫌がよくなります。
アルマ:機嫌(笑)
GM:お金とかが無尽蔵に沸くシナリオなので、基本的にシナリオ分岐ぐらいに考えてください。
アルマ:そうね、報酬が上がるとかはないやね。
GM:わがままに付き合いたかったらやるし、面倒だしうさんくさいなと思ったらやらないぐらいで。自由意思を重視!!
アルマ:うーんどっちでもよすぎる。そもそも私この依頼乗り気だったっけな(笑)
GM:乗り気じゃなかったら適当に蹴っていいと思いますよ(笑)
アルマ:義賊だから、って言いくるめられて乗り気にはなったんだっけ。
GM:そうです。
アルマ:うーん、でもその提案には乗れないかなー。「……とりあえず隠れん?」
ブリュンヒルデ:「……そうですわね。一旦身を退きましょう」
GM:警備員はあなた方に気づかず向こうに行ってしまいました。
ブリュンヒルデ:「さあ、アルマ様! その御技をお見せくださいませ!」
アルマ:「え!? 今っ!? やりすごしたのにっ?」
ブリュンヒルデ:「アルマ様、全ては世のため人のため……」
アルマ:「やめといて他の部屋に行ってみたら……?」とここで説得対決ですかね。
ブリュンヒルデ:3D+15で、(ダイスを振る)29。謎の本気出してきたよ。
アルマ:(ダイスを振る)25! 負けたー(笑)
GM:では不承不承で引き受けてください。
アルマ:「……うーん、そうだよな、これも貧しい人たちのため……!!」と思いなおす。
ブリュンヒルデ:「アルマ様……さすがですわ」と目を輝かせます。
GM:では警備員が再びあなたの方に近づいてきました。
アルマ:ここで敏捷判定?
GM:そうですね。あなたは警備員の後ろをこっそりついて、隙を見てポケットから鍵をスリます。
アルマ:「(いくぞっ!!)」
GM:難易度は23で。
アルマ:6D振って……クリティカルした。わあい。
GM:本気(笑)
アルマ:「(ちょろいね!)」
GM:なんか変なことに力使わされていますね。
アルマ:そうね。
GM:というわけで相手に全く気づかれず鍵をゲットできました!
ブリュンヒルデ:「アルマ様! ありがとうございます! では早速……」と言って鍵を開けます。
GM:部屋の中は絵の保管庫のようでした。価値の高そうな絵が色々飾ってあります。
ブリュンヒルデ:「なるほど……飾る絵もローテーションしているのかしら。暇ね」と言って色々見渡します。
アルマ:「お金持ちの趣味だね」
ブリュンヒルデ:「どれも価値は高そうですが……持って帰るには不便ですわね」
アルマ:「骨折り損かー」
ブリュンヒルデ:「……いえ、これなら大丈夫そうですわ」
アルマ:「ん?」とそちらを見る。
GM:指さされていたのは誰かの肖像画のようでした。
アルマ:「でもこれには入らないんじゃ」と例の四次元ポケットを出す。
GM:その肖像画は薄い紙に描かれたものを額縁に入れているようなので、大丈夫そうですね。
ブリュンヒルデ:アルマが見ているうちにテキパキと額縁から絵を取り外し、そして絵をくるくるを棒状にまとめて、先端からポケットに入れていきます。「ふふ、これで財政も豊かになりますわね」
アルマ:「手慣れてんね、さすが」
ブリュンヒルデ:「恐縮ですわ。哀しいことではありますけれど……」
GM:気が向いたら他に入れられそうなものを見つけてもいいですよ。
アルマ:絵の他は何もなさそうかな、多分。
ブリュンヒルデ:私はまたごそごそやっている。そしてめざとくデッサンや小さな絵をほじくり出し、次々とポケットに入れていきます。
アルマ:見る人(がめつい人)が見ると違うのかな?
ブリュンヒルデ:「よし、これぐらいあればかなりの収入になりそうですわ!」と上機嫌で言います。部屋は荒れ放題ですが、特に気にしていない。
アルマ:隠す気ゼロ。
ブリュンヒルデ:「できることなら全て持ち帰りたいところですが……。まあ、もう一度来ればいいだけですわね」
アルマ:「ほぼほぼ全て持ち去っているような気もするけど」
ブリュンヒルデ:「さあアルマ様、大元の所に向かいましょう」と手の埃を払って言います。「依頼はきっちりこなさないといけませんもの」……そして三階に向かいますよ。
アルマ:「また上に行くの?」
ブリュンヒルデ:「ええ。ポカソはそこにいるはずですわ」
アルマ:「あれ、ポカソに会いにいくんだっけ?」
ブリュンヒルデ:「ふふ、ついでですわよ」
アルマ:「何のだよ!」
ブリュンヒルデ:「もちろん、私たちへのご融資をお願いしに……」
アルマ:「(まあついていくか)」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます