◆ミドル5◆贅沢と貪欲
GM:はてさて、ひょんなことから義賊の仲間入りです、おめでとう。
アルマ:運命に翻弄されている憐れな戦士アルマよ。でもまあ多分『断れない属性』が付いていると思うからね。
GM:ちょうどいいわね。
アルマ:そうじゃないと今後もやっていけません。
GM:本当ですよ! さてここからの行動はお任せします。行きたいなーやりたいなーという提案を受け付ける方向で。
アルマ:お、そういえば今日泊るところ決まってないかも?
GM:同じホテルを使っていいですよ。もちろん中央にある別のホテルでもいいですが。普通に外の宿を使ってもいいんですけどね。ただポカソの力でどうにかできるのは中央だけです。
アルマ:このホテルはポカソの力でタダで泊まれるってことね?
GM:もちろん。
アルマ:じゃあせっかくだからここに泊ろうよ。
GM:いいですよー!
アルマ:フロントにポカソの名刺をちらつかせつつ、「あのー急なんですけど今日部屋空いてたりします?」って言ってみる。
GM:フロントの人はやや驚いた表情で、「ええ! 至急ご用意いたしますわ!」と言って色々目配せからの慌ただしい作業が始まり、「お部屋のキーはこちらです」と数十秒で鍵が出てきました。部屋番号は602号室のようですね。
アルマ:「(んー、ゲートの見張り以外には疑われずに普通に効きそうだコレ。さっきの話だと多分偽物なんだろうけどな)」
GM:高度に発達した偽物は本物と見分けがつかないのよ~。
アルマ:「ありがと」と鍵を受け取るね。御食事も付くかなー。
GM:食事は当然付きます!
アルマ:じゃあ今日はこのままここで過ごすね。
GM:では部屋に入りましょう。部屋の中はまさに贅沢三昧。だだっぴろい部屋に山盛りのフルーツ。超ウェルカム。
アルマ:「たまにはいいな、こういうのも! さあどんどん食べな!」ってフルーツをラグナにあげよ。あ、ここにも無意味に洗面台ふたつある?
GM:装飾や家具も超一流で、浴室も洗面台もシンメトリーにふたつ! 岩盤浴もあるよ!
アルマ:わあい! ラグナも無意味に空中を飛び回ったりして遊んでいます。
GM:洗面台はリビングを挟んでふたつ配置されているということで。
アルマ:燕尾服をクロゼットに掛けておこう。あと仮面も。
GM:そうだね。あと靴も実は貰っていたのでそれもしまっておいて。
アルマ:了解、一式揃えてくれたんね。ハンカチーフとかブローチとかそんなんも。
GM:そうそう。色々ね。
アルマ:便利だね、5万Gだけのことはあるというか。
GM:このまま適当にお休みいただいていいのですが、演出したいことがあれば適当に。
アルマ:そうですねー、ここは豪華なご飯食べて明日に備えて寝る! ラグナを抱きかかえてベッドで寝よう、あったかそうだし。
GM:というわけで豪華なお部屋を楽しみました~おめでと~はい翌日!! 朝食はバイキングだそうです。
アルマ:これから盗みに入るポカソの力で贅沢三昧。バイキングにチョコレートファウンテンはありますか?
GM:ありますね、3つぐらい。黒白ビターで。
アルマ:手間暇かかっているね。
GM:もちろん! 金がありますからね。というわけで、アルマがバイキングコーナーに向かうと、ひとり異常なほど皿に肉を盛り付けている人がいます。周囲の金持ちにドン引かれています。「ちょっと! もっと早く切り分けなさいよ! そう! 大量によ! もっと!」よく見るとローストビーフのところに張り付いているようです。
アルマ:その女性はおそらく知人ですね……。ラグナもそれを食べたそうにしてる。
GM:若干シェフも困っています。
アルマ:「あ……あれが仕立て屋の言っていた本物の彼女か、な」
GM:大量に肉をせしめて満足そうな彼女と目が合います。想像通りの人です。
ブリュンヒルデ:「あら……アルマ様……こちらにご宿泊でしたのね。ホホホ、今日もいいお天気ですわね。ラグナちゃんも今日は一段とかわいいですわ」
アルマ:「そ、そんなに食うの?」
ブリュンヒルデ:「え、ええ……少しお腹が空いてしまいまして……。それに、後で冷凍してお裾分けしようかと思いましたの。スラム街の方々に」
アルマ:「おお、慈しみにあふれている……」
ブリュンヒルデ:「それではアルマ様、私はこれで……おほほ、おほほ、おほほ……」と言ってどこかに行ってしまいました。
アルマ:「そうだ、俺もローストビーフもらってこよっと」と言ってこちらも色々調達して朝飯を済ませよう。
GM:アルマの冷静さに助けられました。そんなところでシーンを区切ります。
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