応援コメント

「一人称」は本当に最強なのか」への応援コメント

  • なるほど。非常に勉強になりました。
    全くソースはないのですが、『新人賞などは視点が三人称であった時点で読むのをやめる人もいる』という話を聞いたことがあり、『ミステリーは一人称でなくてはならない』という先入観があったのですが、そうではないようですね。

    『虚偽が書けない』というのは随分と大きなマイナスであることは疑いようもないですが、だからこそあえて三人称を使ってみる、というのも面白そうです。

    三人称一元視点のような視点も存在するみたいで私の中の混沌は増していくばかりですが、少しだけ人称についての理解が深まりました。
    分かりやすくまとめて下さりありがとうございました。
    それでは。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    昔は結構あいまいで、三人称なのに、トリックを成立させるために地の文で虚偽を書いているような小説もありました。この辺りのルールが明確化したのは、綾辻行人らのいわゆる「新本格」が出てきた頃だったのかなと思います。

    「三人称一元視点」というのは、特定の人物(主人公)の視点のみを通しているけれども三人称で書かれる文体ですね。乱暴に言えば、一人称の小説の「私」や「僕」を主人公の名前に変えてしまうだけという(笑)。本当に乱暴な解説ですが。
    これ、便利なのは、地の文で虚偽を書けないのは同じですが、「視点人物の心理」を描写できるので、そこでは視点人物の主観による情報(女装した男を「女性」と書く)を記してもよい。となっているところですね。便利すぎて私は「ずるい」と思ってしまうのですが(笑)。